プラマック・ヤマハ 4連戦の海外ラウンドの締めくくりへ

オーストラリアGPを終えたMotoGP世界選手権は、今週末マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットに舞台を移す。2025年シーズン第20戦となるこのマレーシアGPは、4連戦の海外ラウンドを締めくくる重要な一戦。プラマック・ヤマハから参戦するジャック・ミラーとミゲル・オリヴェイラは、開幕セッションから積極的にポイントを狙う姿勢を見せている。

先週のフィリップアイランドでは、ミラーが予選3番手、スプリント4位と好調な滑り出しを見せたが、決勝では先頭集団でのバトル中に転倒しリタイアという悔しい結末となった。一方のオリヴェイラは、終盤にかけて強力なペースを披露し、手応えを感じさせる内容だった。マレーシアGPは両ライダーにとって、今季初めにYZR-M1で初めての走行を行ったサーキットでもある。あれからバイクは大きく進化を遂げており、今回のレースでその成果が問われる。

オリヴェイラにとってセパンは成功体験の多い場所。Moto3で2013年に3位、2015年に優勝、Moto2では2017年に優勝、翌2018年に2位と表彰台を量産。フロントロウからのスタートも2度経験しており、好相性のサーキットで再び上位進出を狙う。ミラーも2014年のMoto3でポールポジションから2位に入る活躍を見せている。昨年はスタート直後に激しいクラッシュに見舞われたが、大事には至らなかった。

ジーノ・ボルソイ(チームディレクター)

「プレシーズンテスト以来のマレーシア復帰です。テスト時は比較的好調でしたが、セパンには我々にとって難しいセクションもあることは分かっています。それでも、あの時よりバイクは大きく改善されています。初日からリズムを掴めれば、充実した週末になるはずです。」

ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)

「ホームGPは本当に激しい週末で、感情の起伏も大きかったです。期待通りの結末にはなりませんでしたが、全豪から集まってくれたファンの熱い声援は忘れられません。そのエネルギーを持って、次のチャレンジに集中します。セパンは非常にテクニカルなコースで、自分たちのYZR-M1の強みを発揮できる舞台だと思っています。」

ミゲル・オリヴェイラ(プラマック・ヤマハ)

「マレーシアGPにはかなりモチベーション高く臨んでいます。前戦終盤のペースは非常に良かったので、そこで見つけたセッティングがここでも通用するはずです。重要なのは初日からマシンと一体感を得て、堅実な週末を過ごすことです。」