ベンスナイダー、トップから0.197秒差の8番手! ビェシェキルスキは学習を深めて29番手発進

第14戦バレンシアGPが、前戦と同様にバレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで始まりました。金曜日の走行では、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーは午前のフリープラクティス(FP)1回目と午後のFP2でともに、上位タイムを記録しました。特にFP2では、高い能力を存分に発揮してセッション4番手の1分35秒052をマーク。総合順位でも8番手という上々のタイムでした。チームメイトのピオトル・ビェシェキルスキは、今回も一歩ずつ着地な成長を見せ、1分37秒429のタイムで初日の順位は29番手でした。

走り出しが雨になった先週の第13戦と比較して、今回の金曜日は良好なコンディションに恵まれました。ラップタイムが向上したことに加え、トップとの差を大幅に詰めたことも、今日の収穫といえるでしょう。ベンスナイダーが午前に叩き出した1分35秒287は、先週のドライコンディション時に記録したタイムよりも遙かに速く、順位こそ13番手でしたが、トップタイムとの差は0.432秒の僅差でした。

FP2では、セッション4番手の1分35秒052。トップタイムを記録したライダーから0.159秒という僅差でした。初日総合順位では、今日の全選手の最速タイムから0.197秒差の8番手。明日午後の予選では、Q2にダイレクト進出できる位置につけています。ビェシェキルスキも、先週の自己ベストから大きく改善。午前は1分37秒469でしたが、午後はそのタイムを塗り替えて1分37秒429としました。セッショントップとのタイム差は、2秒536でした。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-13番手 FP2-4番手 総合8番手)
「今日は終日ドライコンディションに恵まれたので、最初から先週のレース用セットアップで走り出すことができたんだ。先週のレースは二日間の雨の後だったので、グリップがあまりなかったけれども、今日はその面でも大幅に改善されていた。FP2では、コースインして2周目に、先週のレースより速いラップタイムで走ることができたよ。最初からフィーリングがとても良かったので、セットアップにもあまり変更を加えなかった。だから、FP2はロングランとタイムアタックに集中できた。リアに少し振動があるような気もしたけれども、おそらくそれはグリップが向上しているからなのだと思う。そこを少し検討して見直せば、明日はさらに前進できるはずだよ」

ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)

(FP1-29番手 FP2-29番手 総合29番手)
「午前はとてもよい感じで走れたのですが、午後になって少し壁に突き当たってしまったようです。午前は自己ベストタイム近くの1分37秒台で周回できていましたが、午後はそれを上回っていくことができなかったので、明日はその点をしっかり改善したいと思います。とはいえ、バイクはとてもよく走ってくれていますよ。今のところ、僕のバイクはボにかなり近いセットアップにしています。ボは安定して速いタイムで走っているので、バイクに問題がないことは間違いなさそうです。明日はもっとがんばって、さらにタイムを更新していきたいですね」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)