バレンティーノ・ロッシは今年最新型のM1で苦戦を続けたヤマハについて、ヨーロッパでのしっかりとしたテスト体制、ヨーロッパ出身のテストライダーが必要だと語る。日本人テストライダーだから駄目ということではなく、主戦場となるヨーロッパのトラックでテストをしないと意味がないというのは、まさにそのとおりだろう。
バレンティーノ・ロッシ

ヤマハにはしっかりとテストをする体制が必要

バレンティーノ・ロッシ

「ヤマハには根本的な問題があります。2020年まで他のチームは、しっかりとしたテストチームをヨーロッパに、ヨーロッパ出身のライダーと共に保有していました。ピッロ(Ducati)、ダニ(KTM)、ブラドル(ホンダ)などです。ヤマハは今までテストチームを日本にのみ抱え、日本人テストライダーがテストを行っていたんです。」

「それ自体が最大の問題ではなく、最大の問題は彼らがヨーロッパのトラックを走ったことが無いことなんです。2021年はヤマハはヨーロッパにテストチームを作り、ヨーロッパのトラックでテストする必要があります。ドヴィツィオーゾはスピードがあり、経験豊富なライダーですから、彼がテストライダーになってくれたら最高だと思っていました。」

「カル・クラッチローが来年のテストライダーとなりましたが、彼がやる気を出してくれれば、バイクを限界までプッシュしてくれるでしょう。テストライダーもそうですが、しっかりとした体制、テストプログラムが必要なんです。」