地元ポルトガルでポールポジションを獲得、決勝レースは後続を一切寄せ付けず完璧なレース展開で優勝を決めたミゲル・オリヴェイラ。今までと異なるチャンピオンシップだからこそ実現したポルトガルGPで抜群のスピードを見せつけた。ミゲル・オリヴェイラ

前回と異なる形での優勝

ミゲル・オリヴェイラ

「非常に長いレースでした。オーストリアでは最終ラップのオーバーテイクで表彰台ポジションで最後までバトルした結果なので興奮していました。今回は最初から最後まで1人での走行でした。今回はレースを通じて自分をコントロールしながらの走行でした。こうして優勝出来たのは良かったですね。」

「当初の3周ほどはボードを見ないようにして、自分のペースでの走行、自分のラインを維持することを心がけました。1周目の時点で40秒台を記録出来ていたので、これをレース全体を通じて発揮出来るか、どこまでペースを上げることが出来るかと考えていました。」

「その後1.5秒のリードを確保することが出来て、徐々にリードを拡大していくことが出来ました。残り10周の時点で後続との差をコントロールしてフィニッシュすることが出来ました。」

今までと異なるフォーマットだった

「非常に接近したチャンピオンシップでした。今年は全く異なるフォーマットで、今までと異なるライダー、チームがスピードを発揮しました。ファクトリーチーム以外のライダーが優勝することも多くて、レースウィークがどうなるかということを予想するのが難しいシーズンでした。」

「来年はファクトリーチームに移籍することで、より多くのスタッフが自分のバイクを押し上げることに時間を使ってくれることになります。しかしそれは作業が簡単になるということではなく、むしろやるべき作業の難易度は上がると思います。そういった状況の中で結果を出していきたいと考えています。」

「確かに自分がこのトラックのことを知っていますし、このトラック特有の”風に乗りながら走る”走り方がある事は確かです。しかし、これらの知識がどの程度今回の結果に役立ったのかはよくわかりません。今回は金曜日にかなり練習する時間もありましたし、バイク自体も市販車とはかなり異なっています。このトラックにおける走行経験と順位にあまり相関は無いように思います。」
ミゲル・オリヴェイラ

来年に向けて期待は大きい

「ファクトリーとサテライトでバイクの違いはありません。しかしそれを扱う人達が、より高いレベルであることは間違いありません。ライダーに要求されることも多くなるでしょうが、トップに立ちたいと願うならば、サテライトチームへの移籍は必要なステップだと言えるでしょう。来年に向けて期待は大きいですね。より多くの表彰台を狙っていければと思います。」

「今年は良いレースでしたね。カタールがなくなった後は家で次々にレースがキャンセルになるのを眺めていました。しかしこの状況の中でドルナがレースを開催してくれたことは本当に嬉しかったです。」
ミゲル・オリヴェイラ
(Source: KTM)

(Photo courtesy of michelin)