今年何度か表彰台獲得のチャンスがあった中上 貴晶だが、結果的にMotoGPクラス初の表彰台獲得は達成出来なかった。来年はマルクがどのタイミングで参戦出来るか不明であること、ポル・エスパルガロはホンダデビューであることを考えると、セパンテストでは一部の2021年パーツを中上がテストする可能性も出てきそうだ。中上 貴晶

ポルはすぐにホンダのバイクに慣れるはず

中上 貴晶

「マルクの3度目の手術は残念です。2021年からマルクはフル参戦できると思っていたんですが、難しそうですね。セパンテストについて、どんなマシンを使用することになるのかわかりませんが、ポルがやってきますからKTMで得た経験を持ち込んでくれるはずです。」

「彼はMotoGPバイクについて理解していますし、ホンダのバイクにはすぐに適応出来ると思いますよ。もちろん自分達はサテライトですから、ファクトリーがどのようなパーツを使用するのかわかりません。」
中上 貴晶

2020年型の特性を早めに理解することが必要

「来年まず理解しなければいけないのは、2020年型の特性です。今年使用した2019年型とエンジンキャラクター、ブレーキングの特性含め異なるバイクであることは間違いありません。2020年型を理解して初めて2021年型の開発を進めることが出来ます。」

「改善が必要な部分は多いですが、コーナーとコーナーの間の挙動の改善が必要でしょう。2019年型ですらこういった部分は非常にフィジカル面で操作が難しいと感じるんです。ただ、ブレーキングやコーナー出口の立ち上がりは抜群にホンダは強いですよ。」
中上 貴晶

2021年はチャンピオンシップ争いがしたい

「今年は表彰台を獲得したかったですが、ポールポジション、フロントロースタートを経験出来たことは大きいです。来年はチャンピオンシップ争いをしたいですね。自分にとってもホンダにとっても重要な1年となるはずです。継続して結果を出していくこと、そして初の表彰台、優勝を狙っていきたいですね。まずは2021年開幕戦となるカタールで表彰台、そして優勝を狙います。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)