8年間Team SUZUKI ECSTAR(チーム・スズキ・エクスター)でチームマネージャーを勤めたダヴィデ・ブリビオとスズキが、そのコラボレーション終了をアナウンスした。イタリア人のダヴィデ・ブリビオはMotoGPパドックで20年近く活躍。スズキとの関係がスタートしたのは2013年。スズキがMotoGPに復帰する以前に遡る。

ダヴィデ・ブリビオは新チームのチームマネージャーとして2015年より表舞台で活躍、2020年、スズキの創業100周年、レース活動開始から60周年の記念すべき年に、MotoGPクラス2冠を支えた。ダヴィデ・ブリビオは今後はF1の世界での活躍が期待される。

この素晴らしいチームに別れを告げるのは本当に難しい

ダヴィデ・ブリビオ

新たなプロフェッショナルの世界での活躍のオファーを急にいただき、最終的にこれに挑戦することにしました。しかしこれは本当に難しい選択でした。一番悲しいのは、このTeam SUZUKI ECSTAR(チーム・スズキ・エクスター)という素晴らしいチーム、スタッフと離れることです。スズキがMotoGPに復帰するときからの付き合いの皆ですからね。」

長い年月をかけ、共にこの素晴らしいチームを作り上げた皆に、さようならを言うのは簡単ではありません。こういった意味では本当に悲しい決断なんです。しかし同時に新しいチャレンジにワクワクもしています。スズキとの契約を継続するか全く新しい挑戦に挑むかを考えた時に、後者を選ぶ形となりました。

タイトルを獲得出来たことはスズキの歴史に残ることでしょう。そして私にとってもいつまでも忘れることが無い最高の思い出となります。スズキの経営陣の皆様には、最初から自分に信頼を置いてくれたことを感謝申し上げます。また、日本、そしてトラック上のすべてのメンバーに感謝したいと思います。また、このプロジェクトを通じて共に戦ってきたすべてのライダーにも感謝したいと思います。中でも、共に素晴らしい2020年を過ごしたジョアンとアレックスには感謝したいですね。

ジョアン・ミルがチャンピオンに輝いたことは、私にとっても夢が叶った瞬間で、この壮大な旅を共に続けてきた皆にとっても夢が叶った瞬間でした。Team SUZUKI ECSTAR(チーム・スズキ・エクスター)のさらなる活躍を祈念すると共に、結果がさらに上向いていくことを願っています。私はいつまでもスズキのファンです。本当にありがとうございました!
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プロジェクトリーダー 佐原伸一

ダヴィデ・ブリビオがチーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)を去るのは、正直言ってショッキングなニュースです。誰かが私の一部を奪ってしまったような感覚を覚えます。彼とは常にチーム、バイクをいかに改善、開発するかを議論してきました。本当に長いこと一緒に作業をしてきた仲なんです。COVID-19の状況の中で、2020年は共に素晴らしい結果を成し遂げることが出来ました。」

2021年はこの流れを次いでいくためにさらに重要な1年となります。ダヴィデがいなくなった穴をどうやって埋めるかを考えて行く必要があります。ただ、幸運にも私と彼の方向性は極めて似ていますから、チーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)の方向性について迷うことはありません。ダヴィデの今後のさらなる活躍を祈っています。」

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of suzuki-racing)