いつバイクに乗れるようになるかわからない
レプソルホンダの2021年の参戦体制発表において、2021年内に怪我から復帰することが予想されているマルク・マルケスは、シーズンのどの時点で復帰出来るのか今の時点では予想出来ないと語った。
2020年開幕戦で骨折した右腕上腕骨の回復は、再手術、感染症などにより遅れており、今年は腕をとにかく元の状態に戻すことを優先し、チャンピオンシップは一切考えていないという旨の発言をしている。今年は焦らず完全回復し、再び力強い走りを披露して欲しい。
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マルク・マルケス
「徐々に回復はしていますのでこれが重要なことです。昨年はタフで長いシーズンでしたから、ドクターの元に行くたびに良いニュースが聞けるのは良いことです。今はひたすら体の声を聞いて無理をしないようにしています。」
「医師や理学療法士のアドバイスに従って、家で徐々に腕にかかる負荷を上げている状況です。医師も自分も正直なところ、復帰がいつの時期になるのかまったくわかりません。毎週少しづつ良くなっていると感じますし、出来るだけ早くバイクに乗りたいと思っていますけどね。」
「チームの皆が恋しいですし、レース、そこで感じるアドレナリンが恋しいです。それに普段はあまり好きではないイベントも恋しいですね。レースが出来ないでいると、レースとアドレナリンが恋しく、その次にチーム、そしてサーキットの雰囲気、イベント、インタビューなどが恋しくなるんです。」
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ポル・エスパルガロとは昔チームメイトだった
「ポル・エスパルガロは素晴らしいライダーです。125cc時代、8歳の頃から彼とは戦っていますが、彼のほうが年上なので小排気量クラスで常に彼に負けていました。その後世界選手権に共に参戦するようになってからは素晴らしいライバルになりました。」
「2010年も激しいバトルがあって、2012年も激しいチャンピオンシップ争いをしました。2020年は彼は素晴らしいシーズンをKTMで過ごしていましたし、彼の才能は間違いありません。KTMというトップチームで結果を出していましたしね。」
「ポル・エスパルガロとは11歳の時にチームメイトでした。カタルーニャ選手達でしたが、彼はその時のチャンピオンとなり、自分は2位か3位でした。彼にとって125ccで2年目、自分は125ccの参戦初年度でした。」
「その後は彼とは異なる道をを進んできました。こうして27歳になって彼と再びチームメイトになるとは思いませんでしたね。」
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今年は楽しんでバイクに乗れるようになることが目標
「通常、ライダーのその年の目標はチャンピオンシップ優勝だとかチャンピオンシップ争いですが、自分にとって2021年の目標は全く異なります。今年はとにかく再び楽しんでバイクに乗れることを目指して走ります。」
「そこから過去のスピードを取り戻していきたいと思います。しかしバイクに丸1年乗っていないわけですから、過去のマルクと同じ走りは出来ないでしょう。」
「ここまでキャリアの中で長期間バイクに乗れなかったことはありません。骨の状態も100%ではありませんし、筋力もそうです。もちろん最高の形でバイクに乗れれば最高ですが、それは難しいでしょう。」
「ですからまずは1戦、2戦、シーズンを半分過ごしてみて、、今までのようなマルクを発揮出来るかですね。」
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誰がメインライバルなのか?といったことは考えない
「今年誰が強いのかわかりません。誰がメインライバルかなど、気にしていません。自分の今年の目標は別のところにあるんです。ただ、ヤマハ、Ducati、スズキのライダー達、そしてチャンピオンのミールがタイトル防衛に挑みます。」
「ミールはスズキと共に素晴らしい走りをしましたし、ヤマハ、Ducati、KTMも表彰台で完走しています。ミゲル・オリヴェイラも見事な走りをしていましたよね。ただ、正直なところ、こうしたバトルは今年自分には関係ないことです。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of HRC)