土曜日のプレスカンファレンスからロレンソ選手のコメントを抜粋でご紹介します。ムジェロでドヴィツィオーゾ選手が優勝したことを例に上げ、「どんなことも起きる可能性がある」としていますが、特にフロントタイヤの消耗を押さえるのが鍵としています。

 

ニック・ハリス

「それではホルへ。これで9年連続のフロントロースタートとなりました。今週末の始めにこうした事が可能だというような話をしていたと思いますが。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。ここで行ったテストではスピードがありましたから、ムジェロよりは自信がありました。今朝は少し苦戦したため、バイクに大幅な変更を加えました。そして午後にはかなり快適に感じるようになりました。ダニは前にいましたけど、ミスなくコンスタントに走る事が出来ていました。これは明日に非常に重要になるでしょう。バイクに関して良いところはフロントタイヤの摩耗が少しだけ少ないということです。ヤマハ、そして特にホンダはフロントをオーバーヒートさせているようですので、明日はこれが重要になるでしょうね。こうしたコーナーでフロントが流れ始めると、そういった傾向があるのは良くないですから。逆にリアは少しグリップの問題があるので、ウォームアップで改善していきたいと思っています。」

 

ニック・ハリス

「このグリップ、このバンク、この暑さもあって、非常に難しいと思います。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ、かなりライディングが難しいですし、明日は皆にとっては悪夢でしょう。ただこのコンディションで良いライディングが出来るようにしていますし、よりスロットルを繊細に開けるようにしています。これで改善出来ているので、明日は今日と同じようなライディングが出来るかどうかでしょう。」

 

ニック・ハリス

「ヘレスで3位、ムジェロではレースをリードし、明らかに改善方向に向かっていますね。」

ホルへ・ロレンソ

「ええ。毎回何かしら”ビビッと”くるものがあるんですよ。過去3戦ではヘレスで表彰台を獲得、ムジェロでは始めてレースをリード、ここでは始めて1列目を獲得出来ました。レースでもこの形を出来るだけ長く続けていきたいと思います。少しづつですが、形になってきています。」

 

Q

「明日は優勝出来ると思いますか?」

ホルへ・ロレンソ

「ムジェロではドヴィツィオーゾが優勝するとは誰も思っていなかったでしょう。自分も彼の優勝を確認出来る位置ではなかったので、ボックスに戻って、ドヴィが1位、ダニロが3位という結果には驚きました。ですから今年は特にどんなこともMotoGPでは起きうると思います。明日は特にタイヤの消耗度合いによるでしょう。リアもそうですが、フロントのグリップをいかに維持できるかにかかってくるでしょう。」

 

Q

「ホルヘ、FP3の後にバイクを変えたと話していましたが、何を変えたのでしょう?」

ホルへ・ロレンソ

「残念ながら、何を変更したのかということはお話出来ません。」

 

Q

「あなたは長いことヤマハに乗っており、Ducatiという全く異なるバイクに乗り、ブレーキングポイントを学習しなおし、ライディングスタイルも変えました。来年は少なくとも1つ、もしかしたら2つは新しいトラックがあります。新しいトラックを走る際に、忘れるべき内容が無いほうが楽なのか、それともある程度参考にすべき点があるほうが楽なのかどちらでしょう?」

ホルへ・ロレンソ

「今までも新しいトラックのラインを学習するのに問題はありませんでした。ですから大きな問題にはならないでしょう。来年の開幕戦のバイクがどのような感触であるかを確認するほうが重要であって、新しいトラックに慣れるという事に関しては問題にはなるとは思いません。」

 

スティーブン・デイ

「ホルヘ、Twitterからダニカの質問です。ダニカはあなたがレッド・ホット・チリ・ペッパーズのファンだと知ったようですが、こう質問しています”どの曲が今のあなたの心情をよく表していますか?”」

ホルへ・ロレンソ

「By the wayだね。」

(Photo courtesy of michelin)