Ducatiのフランセスコ・バグナイアは土曜日のQ2で、ソフトのミシュラン・パワースリックタイヤを使用して、既存のラップレコードを0.5秒以上上回り、1分52秒772という驚異的なラップタイムを記録した。なお、ラップタイム更新はペッコのみに留まらず、Q2のトップ8の選手達が、過去にマルク・マルケスが記録したラップレコードを更新した。
Q2ではヨハン・ザルコがDucatiのデスモセディチのパワーを活かして最高速度362.4km/hを達成。2019年にマルク・マルケスが記録したサーキット最高速度である352.0km/hに10.4km/hが追加され、同じく2019年にアンドレア・ドヴィツィオーゾがムジェロで記録したMotoGPバイクにおける過去最高速度356.7km/hを超えた。
3つ目の記録として、マーべリック・ビニャーレスは2016年にホルヘ・ロレンソが記録したレースタイム1’54.927を破り、新たに1’54.624の新しいサーキットレースラップレコード記録している。
3月上旬のテスト、予選とウォームアップ、4回練習走行に続き、すべてのMotoGPライダーがレース中にミシュラン・パワースリック・ソフトタイヤを選択。これはフロントがシングルコンパウンド、リアがデュアルコンパウンドの左右非対称デザイン。トレッドの右側がハードコンパウンドになったものだ。ライダー達はグリップとコーナリングコントロールの観点からこのタイヤを選択、テストでもこのタイヤを継続して使用してきた。
2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ
「冬休みの間、ミシュランのエンジニア達は、タイヤのパフォーマンスを損なうことなくタイヤのコンスタントさと汎用性を向上させるために懸命に作業してきました。今回達成された3つの記録はこれらの仕事の証でしょう。」
「全ライダーが使用したソフトタイヤは、強い風でトラックに載った砂によってコンディションが悪化したにも関わらず、22周のレースの中で強力なグリップを発揮しました。滑りやすい状況ではコンスタントなパフォーマンスを発揮しづらくなり、粗いアスファルト表面ではタイヤは高い摩耗にさらされます。」
「しかしこれらはタイヤの性能に限定的な影響を与えたのみで、より注意深いライダーが最終ラップまでタイヤを温存しました。次回のドーハGPは4月4日に開催されますが、2021年のミシュランタイヤの性能を確認出来ることを楽しみにしています。」
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)