シャーリン、トラブル発生しリタイア

2021年開幕戦カタールGPの決勝レースは、NTS RW Racing GPにとって辛い内容になりました。ハフィス・シャーリンはメカニカルな課題を抱えることになり、10周目でリタイアを決断、ピットボックスへ戻ってレースを終えました。
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現地時間3月28日午後6時20分(日本時間3月29日午前0時20分)に始まったレースを、シャーリンは28番グリッドからスタートしました。少しずつペースを上げながら前方のグループに肉迫する作戦でしたが、マシン面の課題を抱えながらの走行を強いられたため、シャーリンは決勝途中でピットボックスへ戻ってリタイアするという、苦渋の決断に至りました。

NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、この決断に至った事情を以下のように説明します。「今回のレースは、思ってもいない結果になってしまいました。スタート直後から前方グループとの距離が開いてしまったため、序盤から厳しい展開になりました。ハフィスは闘志を見せて懸命のライディングを続けてくれましたが、技術的な問題が発生してしまったため、思いどおりの走りをできなくなりました。

このような不慮のトラブルは本来ならあってはならないことなのですが、誰も予想しなかったからこそ発生してしまう出来事であることもまた、残念ながら一面の真実です。現在は、今回の出来事の原因と解決策の究明に、チーム総がかりで全力を尽くしているところです。この週末を通して気迫に満ちたライディングを続けてくれたハフィスには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

2週連戦となる来週末の戦いでは、今回の悔しさをバネにして、なんとしても雪辱を果たす所存です」2021年第2戦ドーハGPは、ひき続き当地ロサイルインターナショナルサーキットで2週連続開催。4月2日(金)にフリー走行1回目がスタートします。

なお、土曜の走行で左手首に骨折を喫したバリー・バルタスは、月曜にベルギーへ帰国。火曜日の手術を予定しています。
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ハフィス・シャーリン選手(ゼッケン55)


(決勝レース:リタイア)
「今日のレースは、とても厳しい内容と結果になってしまった。レース直後からマシンの挙動が安定せず、技術的な問題のためにレース半ばでリタイアを決断しなければならなかったんだ。いいリザルトを持ち帰ることができなかったのは本当に残念だ。僕たちを支えてくださるスポンサーの皆様や、力強く応援してくれるファンを皆様には申し訳ない開幕戦になってしまったけれども、チームの士気は高いので、この問題を早急に究明して、来週のレースで僕たち本来の力を発揮するつもりだ。僕自身もバイクの理解が確実に進んでいるので、来週のドーハGPでは好結果を目指してがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)