シャーリンは10列目から開幕戦決勝へ/バルタスは転倒して骨折を喫する

カタールGP2日目の土曜日に、NTS RW Racing GPは予想外の試練を味わうことになりました。FP3の終盤にバリー・バルタスが1コーナーで転倒し、医務室でチェックを受けた結果、左手首骨折が判明したのです。この負傷により、バルタスは明日の決勝レースと来週行われるドーハGPの欠場を余儀なくされました。

選手の負傷欠場は、チームにとってまさに痛手となります。チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは、辛い心中を正直に明かしました。
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「バリーの開幕戦が2日目の最初の走行で終わってしまったのは、チームとバリー自身にとって本当に残念というほかありません。バリーは明日カタールを発ち、火曜に手術を予定しています。開幕前のテストからがんばってくれているバリーには、大きな成長を期待していますが、まずはこのケガの治療に専念してほしいと思います。」

「ハフィスは、今日の走行で前進を果たしてくれました。まだ満足できるようなタイムと順位ではありませんが、ハフィスは着実に自信をつけています。明日の決勝では好結果を目指してがんばってもらうために、チーム全員で力を合わせて走りやすいバイクに仕上げます」

2021年シーズン第1戦カタールGP決勝レースは、現地時間日曜午後6時20分(日本時間月曜午前0時20分)にスタート。全20周で争われます。

ハフィス・シャーリン選手(ゼッケン55)


(予選28番手:2分00秒644)
「土曜のセッションで走りこんだ結果、金曜よりも気持ちよく走れるようになってきた。ラップタイムも1秒以上大幅に短縮できた。まだ詰めなければならないことはたくさんあるけれども、バイクの理解はだいぶ進んできた。明日の決勝では、前方のグループを追いかけて、できるかぎり多くの選手をオーバーテイクするようにがんばるよ」
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バリー・バルタス選手コメント(ゼッケン70)


(予選:不参加)
「今日のFP3終盤で転倒して負傷してしまったことは、本当に悔しくて残念だ。なにより、いいバイクに仕上げるためにがんばってくれたチームに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。左手首を骨折してしまったので、一刻も早くレースへ復帰できるようにまずは治療に専念したい。明日の開幕戦では、ハフィスとチームがいい結果を獲得できるように祈っているよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)