2021年開幕戦カタールGPがスタート/初日金曜日は厳しいセッションに

2021年シーズンの開始を告げるカタールGPが、同国首都ドーハ郊外のロサイルインターナショナルサーキットで始まりました。当大会は毎年恒例のナイトレースとして行われますが、金曜のフリー走行(FP)1回目はまだ陽が高い午後2時45分からのセッションで、その後のFP2は日没後の午後7時05分から、というスケジュールです。

気温や路面状況等、両セッションのコンディションは大きく異なるため、NTS RW Racing GPの両雄ハフィス・シャーリンとバリー・バルタスは苦戦を強いられる初日結果になりました。

「今日は2021年シーズン最初の走行だったのですが、厳しい一日になってしまいました」と、チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは金曜の走行内容を振り返りました。「バリーの走りをピットボックスから見ている限りでは、Moto2ルーキーとしてまずまずの進歩を遂げてくれたといえるでしょう。一方、ハフィスは本来の力をまだ出しきれず、充分なフィーリングを掴めていないようです。しかし、チームとともに一丸となって、最適なセットアップを見つけ出すようにがんばってくれるでしょう。能力の高い選手なので、自信を持って努力を続ければ、必ずや活路を見いだせるはずです」

ハフィス・シャーリン選手(ゼッケン55)


(FP1-29番手FP2-30番手総合30番手)
「セットアップがまだ完璧ではないので、厳しい初日になってしまった。コーナーからの立ち上がりで、思ったような加速を得ることができていないんだ。臨んでいたような走りをできなかったので、チームにとっても僕にとっても悔しい一日だった。皆で力を合わせて、土曜のセッションは実りのある内容にしてみせるよ」

バリー・バルタス選手(ゼッケン70)


(FP1-30番手FP2-29番手総合29番手)
「今日のFP1ではテクニカルな課題があったので、充分に走り込めずバイクとコースへの順応が進まなかったのが残念だ。このセッションでもっと周回できていれば、もう少しタイムを詰めることができていたと思う。明日はいい内容のセッションにして、今日の埋め合わせをしたい。」

「日曜の決勝は長いレースなので、肉体的にも厳しいことは覚悟しているけれども、バイクのポテンシャルは高いので、明日の土曜も引き続きしっかりと積み上げを重ねて、決勝のポイント獲得を目指してがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)