シャーリンは21位でチェッカーフラッグ 欧州ラウンドに向けて士気を高める結果を獲得
第2戦ドーハGPの決勝レースは、一週間前の開幕戦カタールGPと同様にナイトレースとして行われました。この週末は強風の吹く厳しいコンディションに悩まされるセッションが続きましたが、NTS RWRacing GPのハフィス・シャーリンは4月4日午後6時20分(日本時間5日午前0時20分)に始まった20周のレースを21位でゴールしました。
前戦では、メカニカルな課題が発生したためにレースを途中でリタイアしていただけに、今回は最後まで走りきってしっかりとデータを獲得することが、チームとライダーにとって最初に果たすべき目標でした。
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そのうえで、できるかぎりポイント獲得圏内に近いところでゴールをすることも目指していました。21位というリザルトは諸手を挙げて喜べる結果ではないものの、着実に前進を果たしていることは間違いありません。
「昨日の予選が芳しいものではなかっただけに、我々は今日のウォームアップ走行でさらなるマシンセットアップのブラッシュアップを図りました」 NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、決勝日にトライした作戦について、以下のように説明します。
「そのウォームアップ走行で試したセットアップでは、サーキットの全区間のタイムが良くなり、トップの選手とは約1.4秒差まで迫ることができました。この良好な感触で決勝レースへ臨み、それが奏効してハフィスはスタート直後から前方との差を詰めていくことができました。21位は、我々が目指すものとはとてもいえない結果なのですが、今回の2週連戦を経験することで、チームとライダーが得たものがたくさんあったことも事実です。」
「次戦からはヨーロッパラウンドが始まります。開幕前の事前テストから3週間もの長きにわたり、ここカタールに滞在し続けてがんばってくれたチームスタッフとライダーのハフィスには、マネージャーとして心から感謝をしています。次戦のポルトガルGPから、さらに全員が力を合わせ、気持ちを引き締めて戦っていきます」
2021年第3戦ポルトガルGPは、ポルティマオサーキットで開催。4月16日(金)にフリー走行1回目がスタートします。
ハフィス・シャーリン選手(ゼッケン55)
(決勝レース:21位)
「難しいレースが続いていて、NTSマシンでの初レースだった先週末のカタールGPは途中リタイヤという残念な結果になった。朝のウォームアップで試したセットアップでマシンのハンドリングが良い方向に向上したので、今日のように21位完走という結果ではなくもっと上を狙っていける手応えはあるんだ。」
「次のポルトガルGPで上位15位集団には絡んでいけるようにしたいと思ってるよ。とにかくチームの努力には感謝してるし、応援してくれるファンの皆にも感謝したいね。」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)