フランスGP決勝でNTS陣営は16位と17位ポイント圏内へ僅差に迫るリザルトを獲得
フランスGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのハフィス・シャーリンは16位ゴールを果たしました。また、チームメイトのバリー・バルタスは17位でチェッカーフラッグを受けました。Moto2世界選手権では15位までの選手にチャンピオンシップポイントが付与されるため、今回のレースでは惜しくも入賞を逃す結果になりましたが、NTSとチームにとっては2021年シーズンのベストリザルトで、今後に向けて良好な手応えを掴んだといえそうです。
日曜日の天候は、ルマンのレースウィーク独特の、不安定で移り変わりやすい気象条件を凝縮したようなコンディションになりました。午前のウォームアップ走行は雨が終始降り続けるフルウェットコンディションで、この20分のセッションでバルタスは9番手タイムという良好な順位につけました。雨を得意とするシャーリンは無理をせずにしっかりとマシンの状態を確認し、19番手タイムでした。
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午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートした決勝は、路面に多少の湿りが残る状況から、時間を経るにつれてフルドライへ移り変わっていく難しいコンディションでした。9列目27番グリッドスタートのシャーリンは、スタートをうまく決めて、1周目に17番手へポジションアップ。その後も着実に順位を上げて、トップテン圏内も伺えそうな好走を続けました。終盤に入ると残り6周に入るいころマシントラブルが発生し少しずつ順位を落としてしまい、最後は16位でゴール。一方、今回が復帰戦のバルタスは、安定感の高いライディングを続けながら着実にポジションを上げてゆき、最後はシャーリンの背後でチェッカーフラッグを受けました。
「今日の決勝レースでは、我々は戦闘力を発揮できたと言ってもいいと思います」チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンはそう述べて、全25周のレース振り返りました。ハフィスはレース序盤で一気に順位を上げ、その後もポイント獲得の常連たちを相手に一歩も退かない戦いを見せてくれました。一時は11番手につけていましたが、終盤になって水温トラブルによってエンジンパワーが極端に下がったためポジションを維持できなくなり、順位を落としてしまいました。ライダーはとてもがんばってくれていただけに、残念な結果です。」
「今回が復帰戦のバリーは、カタールの開幕戦2日目に転倒して負傷をしてしまったため、今回が決勝レースを最後まで走りきる最初の経験でしたが、大健闘の戦いぶりを見せてくれました。初めてのMoto2レースで17位という結果は、上出来と言っていいでしょう」
第6戦イタリアGPは、5月28日(金)に走行がスタートします。
バリー・バルタス選手(ゼッケン70)
(決勝レース:17位)
「Moto2クラスの初レースだったけれども、悪くない走りをできたと思う。今日の決勝は、雨上がりで最初は路面が微妙な状況だった。その難しいコンディションの中で、チームと力を合わせていいレースをできたと思う。レースウィーク初日の金曜は、久々の復帰だったので少し苦労をしたけど、土曜になるとフィーリングが戻ってきて、今朝のウォームアップではさらに力強いペースで走ることができた。」
「シングルポジションの順位でセッションを終えたので、それが大きな自信になって決勝レースに備えることができたんだ。低い順位からのスタートは簡単ではなかったけれども、チャンピオンシップポイント目前の17位で追えることができて、いい戦いをできた。この調子で、次戦はさらにがんばりたい」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)