- ジョナサン・レイは、ティソ・スーパーポール・レースとWorldSBKガエルネ・エストリルラウンドのレース2を制し、ダブルウィンを達成。
- ほとんどのグリッドが、ピレリ製の新しいフロントソリューションを使用。
- SBKクラスでは3メーカーが表彰台に上り、ワールドSSPではエーゲルマンが初優勝
エストリルサーキットで開催されたMOTUL FIM世界スーパーバイク選手権第2戦Gaerne Estoril Roundが終了し、さらに素晴らしいレースが繰り広げられた。ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBK/Kawasaki ZX-10RR)は、エストリルでは誰にも止められない勢いを発揮。
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ジョナサン・レイはティソスーパーポール・レースで優勝し、午後のレース2でもチャンピオンの走りを見せつけ、カワサキにダブルウィンをもたらし、ランキング1位を確定させた。レース2では、チャズ・デイビス(Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)、トプラック・ラズガトリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)が表彰台に上がった、2020年SSP世界チャンピオンのアンドレア・ロカテッリ(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)は、レース2を5位でフィニッシュし、今季最高の成績を収めた。
WorldSSPでは、ドミニク・エガーター(Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)が見事なレース運びで今季初優勝を飾り、Luca Bernardi(CM Racing / Yamaha YZF R6)が2位、フィリップ・エッテルl(Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)が3位となった。
タイヤについては、スーパーソフトのスタンダードSCX(オプションA)が主役となり、スタンダードSC0(オプションB)を履いた3人を除くほとんどのライダーがSCXを選択。上位陣では、ソフトタイプのY1231(オプションA)とZ0628(オプションC)を好んで使用した例もあった。
WorldSBKレース2では、リアのスーパーソフトSCX(オプションA)を選択したライダーが多く、その中には第1レースでソフトSC0(オプションB)を選択していたライダーもいた。一方、フロントで最も多く採用されたのは、やはりソフトなZ0628開発タイヤ(オプションC)だった。
WorldSSP600では、ほぼすべてのライダーがレース2でソフトのスタンダードソリューションを選択、フロントにスタンダードSC1ソリューション(オプションA)、リアにスタンダードSC0ソリューション(オプションA)を装着している。
WorldSBKティソ・スーパーポール・レース
ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)が抜群のスタートを切ったが、スコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)が優位に立ち、トップに躍り出た。その後方では、トプラック・ラズガトリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)が2周目にして早くも脅威となり、先行する2人のライダーをオーバーテイクしてレースをリードする。
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世界チャンピオンの後ろには、ギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)、マイケル・ルーベン・リナルディ(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)、アレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)が続いた。
3周目にレディングがミスをして2つポジションを落としたのに対し、レイは素晴らしいペースを発揮し、レース最初のベストラップを記録した後、5周目にトルコ人ライダーをオーバーテイク。レース後半は、レディングとギャレット・ガーロフの間で表彰台をめぐる争いが繰り広げられ、最終的にはスコット・レディングが勝利した。優勝したのはジョナサン・レイ、2位トプラック・ラズガトリオグル、3位スコット・レディングとなっている。
WorldSBKティソ・スーパーポール・レース結果
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
E. Laverty (RC Squadra Corse / BMW M 1000 RR)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
C. Ponsson (Alstare Yamaha / Yamaha YZF R1)
RT. L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. S. Cavalieri (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
WorldSBKレース2
今週末のMotoGPイタリアGPで事故に遭ったMoto3ライダー、ジェイソン・デュパスキエに敬意を表して1分間の黙祷を捧げた後、WorldSBKガエルネ・エストリルラウンドのレース2がスタートした。スコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)が好スタートを切ってレースをリードし、チームメイトのマイケル・ルーベン・リナルディ(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)、ヤマハのトプラック・ラズガトリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)とギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)がこれに続いた。
2周目にはガーロフがコントロールを失ってグラベルに乗り上げ、リナルディも巻き込んで2人はリタイアとなった。レディングはその後もレースをリードし、ラズガトリオグルはスタート時のペナルティでロングラップを2周した後、チームメイトのA・ロカテッリ(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)の前の5位でゴールした。
レディングは後続を引き離し始め、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)、チャズ・デイヴィス(Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)、アレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)が続いた。レイとレディングの激しいバトルの末、レディングは転倒、16位でレースに復帰した。
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優勝したのはジョナサン・レイ、2位にはチャズ・デイビス(Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)、3位にはトプラック・ラズガトリオグルが入った。
WorldSBKレース2結果
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
E. Laverty (RC Squadra Corse / BMW M 1000 RR)
T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
C. Ponsson (Alstare Yamaha / Yamaha YZF R1)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
RT. G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
RT. S. Cavalieri (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
WorldSSP レース2
フィリップ・エッテル(Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)がレースをリードし、スティーブン・オデンダール(Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)、フェデリコ・カリカスーロ(GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)、ラファエレ・デ・ローザ(Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)が序盤から表彰台を目指してバトルを展開。
その後ろには、12番グリッドからスタートしたジュール・クルーゼル(GMT94ヤマハ/ヤマハYZF R6)とカン・オンク(カワサキ・プチェッティ・レーシング/カワサキZX-6R)が続き、5位にはドミニク・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ/ヤマハYZF R6)が入った。
チェッカーフラッグの3周前には、オデンダールはマシンの技術的な問題に直面、ドミニク・エガーターはこの状況を利用して、ルカ・ベルナルディ(CMレーシング/ヤマハYZF R6)とエッテルの前で1位でゴールした。
WorldSSP レース2結果
D. Aegerter (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
L. Bernardi (CM Racing / Yamaha YZF R6)
P. Oettl (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
M. Gonzalez (Yamaha ParkinGo Team / Yamaha YZF R6)
H. Soomer (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
F. Caricasulo (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
C. Oncu (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
N. Tuuli (MV Agusta Corse Clienti / MV Agusta F3 675)
R. Krummenacher (EAB Racing Team / Yamaha YZF R6)
M. Alcoba (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
C. Bergman (Wójcik Racing Team / Yamaha YZF R6)
J. Cluzel (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
V. Takala (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
K. Manfredi (Altogo Racing Team / Yamaha YZF R6)
S. Frossard (Moto Team Jura Vitesse / Yamaha YZF R6)
F. Fuligni (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
D. Pizzoli (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
L. Montella (Chiodo Moto Racing / Yamaha YZF R6)
H. Pratama (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
M. Herrera (Biblion Iberica Yamaha Motoxracing / Yamaha YZF R6)
E. McManus (WRP Wepol Racing / Yamaha YZF R6)
S. Kawasaki (G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti / Kawasaki ZX-6R)
P. Szkopek (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
RT. S. Odendaal (Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)
RT. R. De Rosa (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
RT. L. Taccini (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
RT. M. Fabrizio (G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti / Kawasaki ZX-6R)
WorldSBK スーパーポールレースおけるピレリ(Pirelli)のソリューション
スーパーポール・レースでは、3人のライダーを除いたライダーが、スタンダードSC1ではなくピレリが開発したソリューションをフロントに採用し、ソフトなY1231デベロップメント・ソリューション(オプションA)とソフトなZ0628デベロップメント・ソリューション(オプションC)の2が選ばれた。
スタンダードSC1ソリューション(オプションB)を選択したのは、ドゥカティのマイケル・ルーベン・リナルディとティト・ラバト、そしてヤマハのクリストフ・ポンソンの3人。一方、リアについては、大半のライダーがスーパーソフトのスタンダードSCXソリューション(オプションA)を選択、カワサキのジョナサン・レイ、ルーカス・マヒアス、アレックス・ロウズの3名は、ソフトのスタンダードSC0ソリューション(オプションB)を選択した。
WorldSBKレース2おけるピレリ(Pirelli)のソリューション
WorldSBKレース2でも、リアのスーパーソフトスタンダードSCXソリューション(オプションA)は、レース1でソフトスタンダードSC0ソリューション(オプションB)を選択した数名のライダーを含む、大半のライダーが選択しました。ジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、ルーカス・マヒアス、クリストフ・ポンソンらは、ソフトのSC0を使用。一方、フロントで最も使用されたのは、やはりソフトなZ0628デベロップメント・タイヤ(オプションC)でした。
ワールドSSPレース2おけるピレリ(Pirelli)のソリューション
ワールドSSPレース2では、ほぼすべてのライダーが、フロントはソフトスタンダードSC1(オプションA)、リアはソフトスタンダードSC0(オプションA)を使用した。
WorldSBK スーパーポールレースにおけるピレリのデータ
- ピレリ最優秀ラップ賞受賞者:ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBK/カワサキZX-10RR)8周目 1’36.670
- 最も多く使用されたフロントタイヤ:ソフトタイプのY1231(22人中10人が使用)
- 最も多く使用されたリアタイヤ:スーパーソフトSCX(22人中19人が使用)
- スーパーバイククラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント5本、リア7本
- スーパーバイククラスの各ライダーが使用できるタイヤの数:フロント32本、リア35本の計67本
- 気温:19° C
- アスファルトの温度 :34° C
WorldSBKレース2のピレリのデータ
- ピレリ最優秀ラップ賞受賞者:ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBK/カワサキZX-10RR)1’37.190(11周目)
- 最も多く使用されたフロントタイヤ:ソフトZ0628(22人中9人が使用)
- 最も多く使用されたリアタイヤ:スーパーソフトSCX(22人中18人が使用)
- スーパーバイククラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント5本、リア7本
- スーパーバイククラスの各ライダーが使用出来たタイヤの数:67本(うちフロント32本、リア35本
- 気温:24°C
- アスファルト温度 :47° C
WorldSSPレース2のピレリのデータ
- ピレリ最優秀ラップ賞受賞者:ラファエレ・デ・ローザ(Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)4周目 1’40.454
- 最も多く使用されたフロントソリューション:ソフトスタンダードSC1ソリューション(27人中26人が使用)
- 最も多く使用されたリアのソリューション:ソフトスタンダードSC0ソリューション(27人中26人)
- スーパーバイククラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント4本、リア4本
- スーパーバイククラスの各ライダーが使用できたタイヤの数。フロント22本、リア24本の計46本
- 気温:22°C
- アスファルト温度 :45° C