アプリリアで苦戦を長年続けてきたアレイシ・エスパルガロにとって、今回の予選3位はある意味1つのトロフィーと言えるものだった。一時期は引退を真剣に検討していたアレイシ・エスパルガロにとって、リヴォラの就任と共に変わったアプリリアと共に進めてきたプロジェクトだけに、チームと共にパルクフェルメで祝福出来たのは大きな喜びだった。[adchord]ドイツGP予選3位 アレイシ・エスパルガロ「バイクの戦闘力は今までで一番高い」

今シーズン中に表彰台を獲得したい

アレイシ・エスパルガロ

「あくまで土曜の結果ではありますが嬉しいですね。今日の走行でポイントは付きませんが、パルクフェルメで皆が喜んでいるのを見るのは最高の気分でした。自分達の作業内容に満足していますし、明日は30周をこの狭いザクセンリンクで戦うことになりますから、1列目スタートは非常に重要です。」

「アプリリアに関してはプロジェクトに参加してからローラーコースターのようです。特に2019年は開発の方向性を見失って非常に苦戦しました。一時は引退を考えていて、別の何かをしようと思っていたんです。しかし2020年になって開発体制が変わり(※F1からやってきたマッシモ・リヴォラがアプリリアレーシングCEOに就任)、2021年はその流れで素晴らしい形で開発が進んでいます。」

「今まででRS-GPの戦闘力は一番高い状況になっています。自分自信も過去最高の走りが出来ています。今シーズンが終了する前にアプリリアのバイクで表彰台を獲得したいですね。」
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「ザクセンリンクは非常に狭いサーキットで、そこで300km/hで走行するんですから、皆が接近するのは仕方ありません。イエローフラッグを避けつつ、タイムを出すのは簡単ではありませんでした。明日に関しては素晴らしいペースがあると思いますが、ファビオ・クアルタラロ、ミゲル・オリヴェイラの2名が抜きん出て速いペースです。」

「しかし、カタルーニャでそうだったように、ファビオほどのスピードがあっても、それをレースで全て完璧に組み立てるのは容易ではないはずです。明日は何が起こるかわかりませんが、自分達もすぐにトップ5で戦えるようになるでしょう。」

ドイツGP予選3位 アレイシ・エスパルガロ「バイクの戦闘力は今までで一番高い」

(Photo courtesy of michelin)