第9戦オランダGP初日のNTS勢は堅実な走り出し天候が不安定なアッセンで着実に準備を進める
第9戦オランダGPが〈ロードレースの大聖堂〉TTサーキットアッセンで始まりました。ダッチTT、の愛称で親しまれている当地のレースは、ロードレース世界選手権がスタートした1949年の大会初年度から連綿と開催されてきた唯一の会場でしたが、昨年は世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症の影響によりレースが行われませんでした。今年は2年ぶりの開催になります。
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また、当地のレースは移り変わりやすい天候でも知られています。2021年のダッチTT初日は、典型的な〈ダッチウェザー〉に翻弄される一日になりました。
午前のセッション、フリープラクティス(FP)1回目はドライコンディションでしたが、ハフィス・シャーリンは電子制御に課題を抱えて29番手に沈みました。チームメイトのバリー・バルタスはセッション25番手でした。
午後になると雨が降りはじめ、FP2はウェットセッション。ウェットコンディションを得意とするシャーリンは、このセッションで21番手につけるパフォーマンスを披露。バルタスは15番手、とおおいに躍進を見せました。NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、今日のセッションを以下のように振り返りました。「午後のFP2では、両選手ともまずまずの走りを披露してくれました。
ドライコンディションでも、ライダーの才能とNTSのハイポテンシャルを存分に発揮できていれば良好なパフォーマンスをできたと思いますが、残念ながらハフィスのマシンに電子制御の問題が発生してしまいました。明日の午前、FP3のセッションで挽回を狙います」
土曜日の走行は、現地時間午前10時55分(日本時間午後5時55分)から40分間のFP3を行います。金曜午前午後と土曜午前の計3回のFP総合順位により、午後の予選はQ1とQ2の二組に分けて、それぞれ15分間のセッションとして日曜のグリッド順を競います。
ハフィス・シャーリン選手(ゼッケン55)
(FP1-29番手FP2-21番手総合29番手)「午前は電子制御の問題が発生し、午後はウェットセッションになったので、充分にセットアップを詰めてゆくことができなかったのが残念だ。明日の土曜日は、初日のつもりで気持ちを新たにして臨み、効率よくバイクを仕上げて、午後の予選で上位のグリッドを狙いたい」
バリー・バルタス選手(ゼッケン70)
(FP1-25番手FP2-15番手総合25番手)「先週のドイツGPで走ったザクセンリンクサーキットと今回のTTサーキットアッセンは、コースの特徴が全然違う。ザクセンリンクはどちらかというと低速なコースだけれども、アッセンは流れるように走る高速コーナーや切り返しが多いんだ。今朝のFP1ではいろんなセットアップを試しながら、着実に前進していった。午後は雨が降ってきて注意深く走らなければならなかったけど、どんどんタイムを短縮していって、最後は15番手まで上げることができたよ!明日の予選が雨になれば、もっと良い走りをしてみせる自信がある。チームと力を合わせて全力でがんばるよ!!」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)