今期限りでヤマハを去る電撃発表があったマーべリック・ビニャーレスは、2022年の契約についてまとまった話は何もないと語る。最も有力と思われているアプリリアへの移籍についても、特になにか進行している話はないようだ。ヤマハで何よりも苦しんでいるのは、自分の実力を100%発揮出来ないことだと語り、後半戦は実力を発揮出来るようにアプローチを変えたいという。[adchord]MotoGP2021 ドイツGP 初日総合3位 マーべリック・ビニャーレス「バイクのフィーリングが最も重要」

全力を尽くせないことが一番のネック

マーべリック・ビニャーレス

「2022年のシートについては何も話がありません。今は気楽に考えていますよ。アプリリアは確かにアレイシ・エスパルガロと共に改善していると思いますね。ヤマハを去る決断は、ヤマハのバイクでは自分の全力を発揮出来ないからです。競争をしているのですから、全力で尽くせないのであれば仕方ありません。」

「ライバルと競い合うのにそれが十分に出来ない状態で、それでは楽しむ事は出来ません。100%の力を発揮出来ないことが何よりももどかしくて、それが出来ないのであれば、家でリラックスしていたほうがいいと思うんです。この世界では10年はあっという間ですが、その10年を楽しめない状況は嫌なんです。」
ドイツGP 予選21位マーべリック・ビニャーレス「改善を続けている以上の事は言えない」[adchord]
「今は懸命に努力していますが、サーキットでの出来事で楽しいことは1つもないんです。後半戦は色々と劇的にアプローチを変えたいと思っていて、楽しむこと、そして全力を発揮出来るようにしていきます。全力を引き続き尽くすことは変わりませんが、ヤマハが新しいパーツを試させてくれるなら、それを使ってフィードバックを返していきます。その点に関してはしっかりとプロライダーとして挑みたいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)