ルーキーながら安定感抜群の走りで優勝したホルヘ・マルティン。ルーキーズカップ時代には両親の失業により参戦を続けらない危機もあったが、こうして世界の舞台に立っていることが嬉しいと語る。後ろからジョアン・ミルが迫っていたが、子供の頃から戦ってきた相手だけに、さほど緊張はしなかったようだ。[adchord]
まだ優勝が信じられない
ホルヘ・マルティン
「まだ優勝が信じられません。素晴らしいスタートでしたし、レース全体も良かったです。最初のスタートの段階で走り始めて良いペースがあることは明らかでした。ペッコの後ろでしっかりとタイヤを温存出来る感覚があったんです。」
「2回目のスタートではジャックのブレーキングが強く、優勝争いする形になると感じました。しかし彼を抜いた後は、自分のペースで走行することが出来ました。とにかくその後は自分のペースで走行を続けました。」
「ジョアンが近くにいることはわかっていましたけど、トラックリミットワーニングなども気にしながら走行を続けていったんです。最後には2秒近く差をつけることが出来ましたし、フィジカル面で完璧ではなかったので、こういった展開のレースが必要でした。」
「最後は少しだけスローダウンして走行する余裕もありました。Ducati、Pramacにはチャンスを与えてくれたことを感謝したいですね。チームにとっても初優勝ですから最高の気分です。次回のレースまで時間はありませんが、優勝の余韻に浸りたいですね。」
「ドーハGPでトップを走り続けたことが良い経験になっていて、今日は自分に自信を持って走行することが出来たと思いますね。ただ後ろにいた選手達もMoto3時代から戦っていた選手達です。共に育ってきたわけです。」
「もちろんロッシやマルケスのような偉大な選手もいますが、彼らのレベルにまで自分達も近づいてMotoGPで走行出来るようになってきたわけです。」
「ジョアン・ミルはたしかにチャンピオンではありますが、彼とはルーキーズカップから戦ってきた仲です。子供の頃から戦っている相手ですし、後ろにつけているのが世界チャンピオンだと思うと緊張がありますが、自分の走りに集中してペースを維持することが出来ました。」
「レッドブル・ルーキーズカップの時代、両親は2年間仕事がなかったんです。そこで育成対象として自分が選ばれたことで参戦費用の負担がなかったんですが、本当に感謝しています。ですから、ファウストを始めとして、自分の参戦を助けてくれた皆に感謝したいですね。」
「そしてDucati、Pramacにもこのチャンスを与えてくれたことを感謝したいと思います。優勝争いが出来るかどうかはわかりませんが、今後のこのコンスタントな走りを続けたいと思います。」
「今の状況には満足しています。サテライトチームですが使用しているのはファクトリーバイクですから、まるでファクトリーライダーのように感じています。」
(Photo courtesy of michelin)