夏休み前はライドハイトデバイスの実戦投入に必要性を何度も語っていたジョアン・ミル。これに応えてスズキは夏休み中に開発、夏休み明けのスティリアGPからライドハイトデバイスを投入してきた。
今回は初めての実戦投入であったが、目立ったトラブルもなくデバイスは効果を発揮。ジョアン・ミルもしっかりと結果を残した。今後は強みの質が異なるDucatiとのバトルがさらに増えそうだが、スズキの強みを活かして優勝争いをして欲しい。[adchord]
ライドハイトデバイスの効果は物凄く大きい
ジョアン・ミル
「ライドハイトデバイスの効果は凄かったですね。正直なところ、今までこのデバイスなしで、どうやって戦っていたのかわかりません(笑)今はバイクの細かい部分に関して改善を続けている状況ですが、このくらいの差で優勝を逃したのはかなり久しぶりでした。今週はずっと戦闘力を発揮出来たので嬉しいですね。」
「Ducati相手に戦うのは難しいんです。ブレーキングも強烈ですし、加速も凄まじいですからね。自分達の強みは彼らとは真逆なんですよ。このトラックはそうした強みを活かすことが出来ないトラックです。」
「このトラックではセクター1、セクター2でかなりを失って、セクター3、4で追いつく走りでした。しかしタイヤが摩耗していくとセクター3、4でさらにタイムを失うようになってしまったんです。」
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「Ducatiはこうした状況であっても、しっかりとタイヤを路面に食いつかせて加速することが出来ていました。次回のレースではこうした部分を改善していきたいと思います。」
「今まではDucatiはレース後半にタイヤが摩耗してきてタイムが落ちる印象でした。しかし、現在のDucatiはそんなことはありません。非常に手強いですよ。それにDucatiがタイムを稼いでいる部分はタイヤを摩耗しない部分なんです。」
「つまり加速の最中、そして減速の区間に関してはタイヤをほとんど摩耗しないんです。コーナーでバイクをスライドさせていくなどでタイヤを消耗しますが、Ducatiは今はこういった走り方はしません。本当にDucatiは手強いんですが、来週もなんとかして彼らに挑んでいきたいと思います。」
「Ducati相手にタイムを失う部分が多いので、ブレーキングで詰めようとしていたんですが、最後はブレーキングでミスをしてしまったんです。次回のレースに向けては自分たちの弱点を改善して行きたいと思います。」
「新しい世代が育っているのは確かに実感します。今日の表彰台のメンツとは子供の頃から一緒に戦ってきました。その3人がMotoGPクラスで戦っているんですから嬉しいですね。」
(Photo courtesy of michelin)