リアにソフトタイヤを履いてレースに挑んだヨハン・ザルコ。良いペースで走行を続けていたが、終盤までにタイヤを消耗してしまったこともあってか、最後はタイヤの温存が厳しくなり、残り4周ではリアタイヤのスピンをコントロールすることに精一杯で、中上 貴晶、ブラッド・ビンダーに抜かれて6位で完走となった。レース後はチームメイトのルーキー、ホルヘ・マルティンをチームと共に祝福していた姿が印象的だった。MotoGP2021スティリアGP 6位ヨハン・ザルコ「最後はタイヤが厳しく、無茶は出来なかった」
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ホルヘの優勝がモチベーションになる

ヨハン・ザルコ

「状況を考えると悪くなかったと思います。最初のスタートでは失敗し、2回目のスタートは上手くいきました。その後のレースでも序盤はペースが良かったものの、ファビオ相手に走るのは常に難しいですね。彼はブレーキングが本当にハードなので、エンジンパワーで抜くことが出来てもブレーキングで刺されてしまうんです。

「リアにソフトを選んだのですが、ホルヘ・マルティン、ジョアン・ミルのようにミディアムを履いていれば結果は違っていたかもしれません。終盤にいくにつれてタイヤが厳しくなっていき、ジャック・ミラーが転倒しているのも見ましたし、ファビオに追いつくために無茶はしませんでした。
MotoGP2021スティリアGP 6位ヨハン・ザルコ「最後はタイヤが厳しく、無茶は出来なかった」
「最後の4周はリアのスピンをコントロールするのに精一杯で、中上とビンダーに抜かれてしまったんです。バトルしたかったものの出来ませんでしたね。チームメイトが優勝して自分も2位ですから、悪くない週末だったと言えるでしょう。」

「Ducatiは素晴らしいバイクだと常々話していますが、ホルヘがこうして優勝出来て嬉しいですね。自分にとっても次回のレースに向けてのやる気に繋がります。」

(Photo courtesy of michelin)