ミシュランタイヤから出ているオランダGPの決勝レースリリースです。ダッチTT特有のトリッキーなコンディションが続いた週末でしたが、ホワイトフラッグが振られた後もスリックタイヤでのレースが続き、ミシュランタイヤのパフォーマンスが今週末のエキサイティングなレースを演出するのに大きな役割を担ったと言えるレースでした。

ミシュランとバレンティーノ・ロッシは厳しいコンディションでの開催となったアッセンにおいて、素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。ロッシは4番グリッドからスタートし、ポールポジションからスタートしたヨハン・ザルコがリードする先頭集団に付いていく形となりました。フランス人のザルコは、ロッシ、マルク・マルケス、ダニロ・ペトルッチを引き連れて11周レースをリード。12周目にロッシはザルコを抜きますが、その後もバトルが続きました。

今週末のレースウィークは金曜日の非常に暖かく晴れた天候から、激しい雨が降った土曜まで様々な天候となりました。レースに関しては冷たいコンディションでスタートし、レースの興奮は4,452mのサーキットで争われたレースの18周目に降り出した雨で頂点に達しました。ホワイトフラッグが振られ、ライダー達はピット・インしてレインタイヤを履いたマシンへの乗り換えが可能となりました。数名のライダー達が乗り換えを行ないましたが、先頭集団はそのまま走り続けレースの終わりにかけてエキサイティングなバトルを展開しました。

カル・クラッチローとアンドレア・ドヴィツィオーゾは雨が降り続く中先頭争いに加わります。こうしたコンディションに関わらず、MICHELIN Power Slicksは素晴らしいグリップを提供し、ラップタイムにほとんど低下は見られませんでした。終盤にはロッシとペトルッチの抜きつ抜かれつのバトルが展開され、周回遅れのライダーを交わす中でロッシが勝負を決めました。ロッシ僅か0.063秒差で勝利を収め、ペトルッチは今期2度目、そして独立チームのライダーとしてトップという栄誉を得ています。

トップ2人の後ろでは4名のライダー達によるバトルが展開されており、マルケスがクラッチローを制して3位を獲得しました。ドヴィツィオーゾは4位を獲得し、チャンピオンシップをリードしていたビニャーレスが転倒したことによって、チャンピオンシップリーダーとなっています。ジャック・ミラーは13番グリッドスタートから6位を獲得。カレル・アブラハムが今期最高となる7位、ロリス・バズ、アンドレア・イアンノーネも8位、9位を獲得しました。アレイシ・エスパルガロが10位となり、弟のポル・エスパルガロが11位となっています。これによって異なる6メーカーのバイクがトップ11のポジションを獲得した事となり、MotoGPクラスの競争の激しさを良く表していると言えるでしょう。

ミシュランの全てのオプションのタイヤが週末の中で使用され、6種類のうち5種類のMICHELIN Power Slicksが、今日のレースで使用されました。全てのライダー達に提供されている豊富な選択肢が、彼らのライディングスタイルやマシンに最高のパフォーマンスを与えていると改めて言えるでしょう。

レースには105,000人の観客が詰めかけ、今年最も多くの観客が詰めかけたレースとなりました。今シーズンは既に5人の異なる優勝ライダーが生まれるという展開となっており、トップ4人のライダーが僅か11ポイント差で続いているという、チャンピオンシップ争いに関しても面白いシーズンとなっています。
ミシュランとMotoGPチームは、ヨーロッパを横断し、今シーズン9戦目となるドイツへと向かいます。ザクセンリンクでのレースは7月2日に行われ、今シーズンの前半戦最後のバトルとなり、夏休み前の最後のレースとなります。

バレンティーノ・ロッシ

「バイクもタイヤも今週末はあらゆるコンディションで良い形で機能したので嬉しいですね。タイヤ選択は実にトリッキーでした。ミディアムでは強い走りが出来るのがわかっていたんですが、コンディションは最高というわけではなく、最後の瞬間まで待つ必要がありました。最後はリスクを冒してハードタイヤを履くという選択をしました。ハードのほうがヤマハには少し良いというのがわかっていたんですが、これがしっかりと機能しましたね。素晴らしいレースでしたし、本当に嬉しいです。」

テクニカルディレクター ニコラ・グベール

「今週末のアッセンにおけるタイヤのパフォーマンスには満足しています。ウェット、ドライコンディションとなった土曜日に、ウェットタイヤは素晴らしい形で機能しました。昨年の似たコンディションと比較してタイムは極めて良かったですし、トラックのグリップが低いというライダー達の指摘にも関わらず転倒は少なかったですね。レースでは様々な組み合わせでいろいろなコンパウンドが使用されました。しかし私達もレースの後半でどの組み合わせが良いのかというのは予想が付きませんでした。雨が降り出すとラップタイムが落ちると予想していましたが、フロントのライダー達はほとんどスローダウンせず、こうしたトリッキーなコンディションでも彼らがタイヤに自信を持っているということを証明するような素晴らしい走りを披露していました。観客に興奮を与える事が出来るよう、ライダー達に自信を感じてもらえる、各トラックに最高のタイヤを作ることを心がけているんですが、今後もこうした作業を続けていこうと思います。来週はドイツへと向かいますが、トラックが再舗装され、そのデータがないことからタフな試練となるでしょう。ただ、適切なタイヤが用意出来ると思っていますし、この挑戦に対して準備は出来ています。」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>