ミシュランは用意したMotoGPタイヤが素晴らしいラップタイムを記録、オランダの週末でコンスタントな性能を発揮し、マーべリック・ビニャーレスが優勝するのを見届けました。これで今シーズン8戦目で5人目の優勝ライダーの誕生となります。

金曜日から各ライダーがマシンセットアップを進めるごとに、ミシュランのPower Slick タイヤは高速なラップタイムを記録しました。トラックコンディションの改善が進むにつれて、金曜〜土曜にかけてラップタイムが更新されていき、予選の中で既存のラップタイムが4度も更新されました。

最終的にはファビオ・クアルタラロが1’32.017を記録。これは既存タイムより0.6秒以上速いもので、ファビオ・クアルタラロは同時に最年少でポールポジションを2連続獲得したライダーとなります。

週末を通じて気温は高くなりますが、レースでは軽い雲がかかったことで、アスファルトの温度は44℃に下がり、強い風によって週末に経験したことのないコンディションとなります。MICHELIN Power Slickタイヤの選択が重要な要素となり、ライダー達が4,542mのサーキットで最高のグリップを引き出すため、今回は6種類すべてのコンパウンドが使用されました。

ファビオ・クアルタラロはポールポジションからスタートしますが、アレックス・リンスがホールショットを奪います。リンスは序盤レースをリードしますが、ミスによってフロントエンドから転倒。レースはファビオ・クアルタラロ、マルク・マルケス、マーべリック・ビニャーレスがトップを走る展開となります。

3名は抜きつ抜かれつのレースを展開しますが、フロントにミディアム、リアにハードを履いたマーべリック・ビニャーレスが16周目にトップに立ちそのまま優勝。マーべリック・ビニャーレスのレースタイムは昨年よりも18秒速いものでした。

ミディアムフロント、ソフトリアの組み合わせだったマルケスは、レースにおいて4周目に最速レースラップタイムを記録し2位を獲得。チャンピオンシップにおけるリードをさらに広げました。ファビオ・クアルタラロは3位でフロントにミディアム、リアにハードを使用し、独立チームライダーとして1位、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得のためのポイントリードをさらに広げました。

今週の観客動員数は105,000人で、観衆はレース全体で繰り広げられたバトルを楽しみました。アンドレア・ドヴィツィオーゾは最高速度を更新して4位、フランコ・モルビデッリが5位、ダニロ・ペトルッチが6位、カル・クラッチローは最後から2周目の段階でジョアン・ミルを抜いて7位。ジャック・ミラーが9位、アンドレア・イアンノーネがシーズンベストとなる10位を獲得しています。

ミシュランとMotoGPパドックはこの後ドイツのザクセンリンクに向かいます。なお、ドイツではFIM Enel MotoEワールドカップも併催となります。

マーべリック・ビニャーレス

「タイヤ選択に注力してきましたし、今週末ずっとタイヤが機能していたのでこの優勝は嬉しいです。モントメロでは良い形でタイヤを機能させる方法を見つけることが出来ました。ミシュランと共にどのタイヤが最も効果的に機能するか作業してきました。自分のミシュランクルーのパスカルと良い作業が出来ました。彼のタイヤ選択は完璧でしたので、感謝を述べたいですね。ハードリアをしっかりと機能させることが出来ました。常に最高のタイヤを供給してくれるミシュランにも感謝を述べたいと思います。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「タイヤのパフォーマンス、グリップ、耐久性は常に予想以上で素晴らしい週末となりました。素晴らしいラップタイムを記録しましたし、記録を何度も更新しました。今日の天気が全く新しいコンディションでなければ、さらに記録更新が出来たいたはずです。レースでは6種類すべてのコンパウンドが使用されました。これは再びすべてのライダーが使用出来るタイヤをミシュランが供給していることの証明と言えます。マーべリック・ビニャーレスの優勝は今シーズン5人目のライダー、4つ目のメーカーということになります。これもまた、すべてのメーカーのバイクが最高の性能を引き出すことが出来ていると言えるでしょう。これからドイツ、ザクセンリンクへと向かいます。レイアウト、天候の面から非常に要求が高く、さらにMotoEの開幕戦でもあります。新たなチャレンジとなりますが、これを楽しみにしています。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)