第14戦サンマリノGP初日にNTSが高パフォーマンスを披露 シャーリンとバルタスはともに上位タイムを記録
今シーズン2回目のイタリア開催となる第14戦、サンマリノGPの走行が始まりました。戦いの舞台、ミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、イタリア有数の観光地、アドリア海沿岸のリミニから車で10分ほど内陸へ向かった場所に位置しています。
海に近いことも影響して、当地の天候はときに不安定な傾向を示すことがあります。現地の気象情報では、この週末もどうやら雨模様になる確率が高そうな気配です。10時55分(日本時間午後5時55分)にスタートしたMoto2クラスのフリープラクティス(FP)1回目は、この気象予報どおりに雨の中でセッションが行われることになりました。
NTS RW Racing GPのハフィス・シャーリンは、〈ElPescao(魚、の意)〉というニックネームが示すとおり、ウェットコンディションの路面を巧みに走りきる高い技術に定評のある選手です。このFP1でも、走り出しからいきなりトップタイムを記録して、NTSシャシーの高い安定性を存分に引き出す優れたライディングセンスとテクニックを、強く印象づけました。
その後も上位ポジションに位置し続けましたが、セッション終盤は雨が上がって光が射しはじめ、何名かの選手たちがタイムを更新していったために17番手の順位に落ち着きました。
バリー・バルタスは、経験豊富なチームメイトから大きな刺激を受け、Moto2ルーキーとは思えない高いパフォーマンスを発揮しました。走行を重ねるたびに難しい路面状況にうまく順応してゆき、40分の走行時間を終えて15番手につけました。
午後3時10分(日本時間午後10時10分)に始まったFP2も、雨の降りしきる中でフルウェットセッションになりました。NTSシャシーの特性を存分に引き出す最適なセットアップを探求し続けるチームの努力ともあいまって、シャーリンとバルタスはともに、午前以上に自信溢れるライディングを披露しました。
両選手はセッション開始直後から、不安定なコンディションを抜群の安定感で走りきりました。シャーリンは40分の走行時間を通じてトップファイブやトップスリーのポジションに位置し続け、最後は1分50秒887のベストタイムで7番手。バルタスは、11番手の1分51秒271を記録。一日を総合順位では、シャーリンが9番手、バルタスは13番手、と揃って予選Q2進出圏内につけています。
両選手と彼らを支えるチームスタッフは、明日に向けてさらに闘志を燃やしています。明日の土曜日は、現地時間午前10時55分(日本時間午後5時55分)に40分間のFP3を行い、金曜午前午後と土曜午前の計3回のFPのタイムをもとにして、土曜午後の予選に向けた組分けが行われます。
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)