COTAのキングとも言えるマルク・マルケスは、今年は流石に苦戦するのではというのが大方の見方であったわけだが、その予想を覆して独走して優勝。1周目はリードを奪い、スローペースでウォームアップ、その後ペースを上げて後続を引き離す作戦だったと語るが、まさにそのとおりの走りを実現して優勝した。左回りのトラックであれば強さを発揮することは相変わらずながら、難しいコンディションだったレースをしっかりとコントロールしての完全優勝だ。[adchord]
狙っていた優勝だけに嬉しい
マルク・マルケス
「昨日夢にみた通りの完璧なレースでした。プランは1周目でトップに立ち、最初の4周くらいはゆっくりしたペースでレースを進めました。その中でフィーリングを感じたらペースをあげようと思っていました。この戦略でリードを作ることが出来ました。今年は理由もわからず転倒したり、理由もわからず速かったり遅かったりするレースが続いてきました。」
「この優勝は狙っていたものですし嬉しい結果ですね。シーズンの残りで優勝出来る可能性のある最後のサーキットだろうと思っていました。この先もコンスタントに走りたいですが、ホンダ、チーム、皆に自分を信じてくれたありがとうと言いたいです。結果が出ない中でも自分を支えてくれました。これが結果を出せたカギですね。」
「今日はファビオ・クアルタラロが追いついてくるだろうと思っていました。しかしこのトラックでは誰かの後についているとブレーキングが非常に難しくなります。今日は自分のペースで最初から最後まで走行出来ました。」
「終盤はフィジカルが落ち込んでしまったんですが、これは皆にとって同じでしょう。他のサーキットの場合は自分も苦しむが他の選手はさほど苦戦しないことが多いんです。ここは腕の状態も最後まで、さほど問題なく走行出来ました。」
「今回は特にバンプがひどかったですね。ペースを落とすとよりバンプの影響を受けるので、最後ペースを落とした時はペースを遅いのにバイクは振られていて奇妙に見えたでしょう。ターン6では転倒しそうにもなりましたし、この手のサーキットでは集中が大事だなと改めて思いましたね。」
（Photo courtesy of michelin）