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★MotoGP2017ミシュラン ドイツGPプレビュー

MotoGPの前半戦の最終戦となるドイツ、ザクセンリンクでの第9戦のミシュランプレビューをお届けします。ミシュランも新しい路面でのテストを行うことが出来ていませんので、ミシュランにとっても今年は未知数のレースと言えるでしょう。

ミシュラン、ザクセンリンクでの新たなチャレンジに準備万端

2017年シーズンの折り返し点、ミシュランにとっては新たなチャレンジとなるMotoGP™世界選手権第9戦「GoPro Motorrad GrandPrix Deutschland」がドイツのザクセンリンクで開催されます。

ザクセンリンクは1周3,671m。MotoGP開催サーキットの中では最短ですが、その大部分を占める10の左ターンが特徴です。このレイアウトによってザクセンリンクは選手権の中でも最もチャレンジングなコースのひとつに数えられています。路面は今年初めに再舗装されており、ミシュランと参加チームにとって、今年のレースには新しい路面という対応すべき新たな難題が加わりました。サーキットの騒音規制により、残念ながらMotoGPマシンによるテスト走行は行えませんでした。そのため、新しい舗装については、私たちも参加チームもごくわずかな情報しかない中で現地に向かわねばなりません。

大きな高速左ターンを含むテクニカルなレイアウトのコース。ここで最大の成果を挙げるには特別なタイヤが必要となります。ミシュランがザクセンリンクに持ち込むスリックタイヤは前後ともに左右非対称で、かかるストレスと摩滅が大きい左側を硬めに、逆に右側は柔らかめのコンパウンドとして素早く発熱し、3つある右ターンで最適な性能を発揮できるよう設計されています。どちらもソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドが用意されます。

ドイツのザクセン州ケムニッツ市に程近いホーエンシュタイン=エルンストタールに位置するこのサーキットでは1927年にロードレースが初開催されています。このレースはホーエンシュタイン=エルンストタールを含む公道が使用され、1937年に大会の名称が「ザクセンリンク」とされました。公道を用いたコースでのレース開催は(世界大戦による中断と安全上の理由による中止がありましたが)、1990年初めに最後のロードレースが行われるまで続きました。

ザクセンリンクはその後、専用のパーマネントサーキットとなり、1998年にモーターサイクル・グランプリを初開催。以来、世界選手権ドイツ・ラウンドの舞台となり続け、今年で20回目の開催を迎えます。決勝レース当日に480,000人の観客が集まった1950年の記録は今後も超えることはないでしょうが、大会が行われる週末には常に200,000人を超える観客が詰めかけており、今もシーズン中最も観客数の多いグランプリのひとつに数えられています。

昨年の大会はウエットコンディションでレースがスタートし、周回が進むにつれて路面が乾いて行くという状況となり、ライダーはいつウエットタイヤのバイクからスリックのバイクに変更すべきか難しい判断を強いられました。再び厳しい天候となった場合に備え、ソフトとミディアムコンパウンドのMICHELINPowerRainタイヤが用意されています。

日曜日に30周で争われる決勝レースに向けて、金曜日に2回のフリープラクティスセッションが実施され、土曜日には公式予選を前にさらに2回のフリープラクティスが行われます。シーズン前半の最後、そして5週間に4レースという忙しいスケジュールの最後となるザクセンリンクでの決勝レースは現地時間14時00分(日本時間21時00分)にスタートします

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「ザクセンリンクはその通常とは異なるレイアウトから、常に要求の厳しいサーキットですが、今年のレースでは路面の舗装が一新されたことで、新たなチャレンジが加わることになります。規制によってテストができなかったため、私たちにはアスファルトに関するデータがありません。ですから少々手探りに近い状態で行かねばなりません。私たちは新しい路面でも充分機能するタイヤを用意していると確信していますし、私たちが持っている情報でコンパウンドを準備しました。」

「スリックタイヤは前後とも左側をハードとした左右非対称です。これは昨年と同様で、コースの設計に対応したものです。このコースは左旋回の時間が長く、その一方でタイヤの右側は素早く発熱して周回全体でライダーが良好なトラクションを得られるよう、ザクセンリンクでは非常に特殊なタイヤが必要となります。また、ここは天候が不安定になることがあり、昨年のレースではウエットでスタートしてコースが徐々に乾いて行きました。そうした状況の中で最高の性能を得るため、様々なタイプのタイヤが使用されました」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>

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