ザクセンリンクで8連続ポールポジションからの8連続優勝を記録したマルケス選手。ニック・ハリスなど解説人も「ザクセンリンクのキング」として紹介していましたが、今回のレースでは、さすがのキングもフォルガー選手のペースに驚かされたとのこと。

 

Q

「昨日は8連続ポールポジションを獲得し、今日は8連続で優勝を決めました。しかし今までのレースよりも今日は大変なレースだったのでは?」

マルク・マルケス

「今日はチームメイトが速いと思っていたので、彼を抑えなければと考えていました。ですからフォルガーは大きな驚きでした。でもその後も彼は自分と他のチャンピオンシップ優勝候補の誰かの間で完走出来るかもと思っていたんです。ただラップごとに差が開くのではなく、彼がしっかりと付いてくるので驚きでした。自分もプッシュしていたんですけどね。今日の彼の走りを本当に素晴らしかったと思います。今日は非常にタフで集中を維持するのが難しいレースでした。しかし最後の5周に全力でプッシュをしました。ドイツのサーキットでドイツ人ライダーの後ろでゴールをしたくないと思って全力でプッシュしたんです。最終的には少しギャップも作れてのゴールだったので嬉しいです。」

 

Q

「今日はレースペースの速さにも驚きました。今日はジョナスが付いていけたというだけでなく、1分21秒後半、22秒台中盤というペースでした。しかしそれでも彼はしっかりと付いてきていました。」

マルク・マルケス

「ええ。最初はタイヤをセーブしようと考えていたんですが、ジョナスが前にいたので、置いていかれるわけにはいかないと思ってプッシュしました。レース中盤では21秒後半、22秒フラットで走って様子を見ていたんですが、彼がしっかりとついてくるので、これは21秒台を出さないといけないと考えて再びプッシュしたんです。これには本当に驚きました。自分も練習走行の中では21秒台後半というペースでは走れなかったですから。残り3周でのペースは21秒6というタイムとなっていました。今日のペースは本当に速かったと思います。」

 

Q

「チャンピオンシップをリードする結果となりましたが、これは本当に重要なことですね。ブルノは4週間後となりますが、トップ4人のライダーが僅か10ポイントの中にいるという状態です。数週間前は皆がマルケスは37ポイント差もあってチャンピオンシップ争いからは脱落したと話していましたが、今やあなたがチャンピオンシップをリードしています。今シーズンに物事がいかに早くかわるのかという事は驚きだと思います。」

マルク・マルケス

「3レース前は37ポイント差があって、ただアッセンの前にサンティと分析をして、”これから夏休みになるけどリードして夏休みを迎える準備をしておけよ”と言われたんです。自分もそのつもりだよと答えていたんです。こうしてチャンピオンシップをリードして夏休みを迎えるのはいいものですね。夏休みを迎えるからといって、全てを忘れ去ってしまって良いわけではありません。後半戦もタフな戦いになるでしょうが、挑戦していきます。」

 

Q

「夏休みは長いですが、数週間先にはブルノテストもあります。次のレースがチェコであることを考えると、ブルノでのテストはどの程度重要になってくるのでしょう?」

マルク・マルケス

「正直なところレースから離れる事が出来るのは1週間だけなんですよ。ブルノテストがすぐありますから、しっかりと準備をしておく必要があります。後半戦に備えるためには非常に重要なテストになります。いくつかの新しいパーツも登場するでしょうし、ホンダとも、ほんの少しの助けが後半戦を戦う上で重要になるんだと話しているんです。」

 

Q

「今日はニッキーが亡くなってから初めての勝利となりました。この勝利を彼に捧げたいと話していましたね。」

マルク・マルケス

「これは自分に約束していたことなんです。彼の事故の後の最初の優勝は、彼と彼のご家族に捧げるんだと決めていました。彼とは本当に素晴らしい時間を過ごしましたからね。今日の優勝は彼と、そして何よりも彼のご家族に捧げるものです。」

(Photo courtesy of michelin)