ソフトフロントを使用したジャック・ミラーは、スリップストリームについてオーバーヒートさせないように工夫しつつの走行をしたと語るが、終盤にはフロントタイヤ右側が摩耗したことで優勝争いに絡むことは出来ず、3位でレースを終えた。ザルコが転倒せずに走り続けていたら、レース戦略、展開ももう少し違ったものになっていただろう。
表彰台に戻れて嬉しい
ジャック・ミラー
「序盤はファビオがロングラップ、ヨハンが転倒で脱落しました。その後自分はトップで走行したくなかったんですが、アレックス・リンスと一緒にトップで走行する形になりました。その後は自分の前にライダーを置きながら走行を続けて、リンスのタイムが落ちた後もレースを流れに任せて、ペッコが前にきました。」
「残り6周あたりでフロントの右側のタイヤが摩耗してきて、特に高速コーナーではリアに旋回を頼るようになりました。左側は問題なかったんですけどね。こうして表彰台に戻ってこれて嬉しいですね。」
「昨年オーストリアはDucatiにとって厳しい結果でしたけど、一昨年は良いバトルが出来ています。バルセロナでのテスト以来、ザクセンリンクやアッセンなど苦戦したトラックで結果を出すことが出来ているんです。引き続き良い走りを続けてDucatiの連続表彰台を伸ばしていきたいですね。」
「今回のレースではほとんど3位で走行していましたし、前にバイクがいる状況でした。フロントタイヤもソフトタイヤを選択していましたが、スリップストリームにはつかないなど工夫をして走行していました。過去数戦はフロントタイヤがオーバーヒートすることが多かったですけどね。」
(Photo courtesy of Ducati)