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マルク・マルケス「いつになったら復帰出来るのかという思いはある」MotoGP2022

右手の手術で長期離脱中のマルク・マルケスは、現在の回復具合、リハビリの様子、復帰時期の目処について語った。手術は右腕上腕骨の骨切り術で上腕骨を約30度外旋させるものだったが、現時点ではまだプレート、複数のスクリューで固定されている状況のはずだ。

骨の接合の確認が出来た時点で、衰えた筋肉の回復を進め、どこかの時点でプレート、スクリューの抜釘術を受けることになるだろう。シーズン最後の2戦には出場したいということだが、くれぐれも無理な復帰をして選手寿命を縮めるようなことはしてほしくない。[adchord]

今年は最後の2戦は走れるかもしれない

マルク・マルケス

「今はステップ・バイ・ステップで進んでいる状況ですね。ランニング、スイミングなどからトレーニングを開始しています。8月末で手術からは2週間になります。その時点で医師と骨の状況を確認することになります。その時点であと2週間ということであれば、ドクターの指示に従います。医師が骨は完治したと言ってくれて初めて、負荷をかけてリハビリを開始します。現実的なレベルまで回復をして初めてバイクの乗ってトレーニングを行います。最終的にはバイクに乗らないとバイクに乗るための筋肉は鍛えられないですから。」

「トレーニングを進めるうえで重要なのは弟の存在です。彼とは同居していますし、彼がトレーニングを行うことで自分にとっても良い刺激となります。ずっとソファーにいると体が怠けてしまいますから。メンタル面では2ヶ月ではなく2年間苦しんでいるわけでつらいのは事実です。辛いのはレースをしていないからでも、ライバルがレースをしているからでもなくて、いつになったら復帰出来のだろうかという思いがあるからです。それ以外の思いはありません。しかし早期に復帰するのはリスクが高いですから。」

「人間ですから復帰出来るのだろうかという不安はあります。あと1ヶ月、2ヶ月もすれば腕の状態もより分かるでしょうし、レースを続けることが出来るかもわかると思います。ミサノテストが開催されるということも聞いていますが、現実的な目標としては今年復帰してレースを行うことです。おそらく最終の2戦がその候補となります。結果は忘れて、ただ体の状態確認と新型のフィードバックを得ることになるでしょう。」

「ムジェロでチームとも話していますが、長期間休みに入るからといって皆と関係を失いたくないと思っています。サンティを初めとするチームの皆ともと良く話していますし、2023年のバイクのことも考えています。オーストリアでは日本人エンジニアと重要な話し合いがあるので、オーストリアに自分も行く予定です。ホンダは今や危機的な状況ですし、自分だけでなくホンダも苦戦していますから、共に将来のことを考えたいんです。ホンダと共に勝利し、負け、そして共にトップを目指していきたいですね。」

(Photo courtesy of HRC, michelin)

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