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ミシュランによるMotoGP2022 オーストリアGPプレビュー

シルバーストンでのスリリングなレースウイークを終えたミシュランとMotoGPライダーたちはヨーロッパに戻り、オーストリアのシュピールベルクにあるレッドブル・リンクで開催されるオーストリア・グランプリに臨みます。この大会では、FIM Enel MotoE WorldCup第5戦も併せて開催されます。

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レースカレンダーの中でもタイヤへの要求度が非常に高いサーキットのひとつ、1周4,318m(2.684マイル)のレッドブル・リンクは、スティリア地方の絵のように美しい山と森に囲まれた場所に位置しています。

このサーキットでは安全性、とりわけモーターサイクルでの最高レベルの安全性を確保するため2021年のレース以降、小さなレイアウト変更が実施されています。ターン2にふたつの90度ターンが追加されてダブルエイペックスの高速シケインを構成し、マシンのトップスピードが抑制されますが、一方でライダーたちの能力が試されることになります。[adchord]

この変更により現在、左コーナーは3つになったものの、残り7つの右コーナーとあわせ、28周のレースの間にタイヤに大きなストレスがかかることに変わりはありません。

2つの上り右コーナーで区切られた3本のストレートのうち最長のものは626m(2054ft)あり、またコース全体で65m(213ft)の高低差があります。[adchord]

昨年のここでのレース同様、ミシュランはこれら過酷な条件に対処するため特別に設計されたケーシングのリアタイヤを導入します。このタイプはシーズン後半に同様の条件を持つタイのブリーラムでも導入される予定です。

MICHELIN Power Slickは通常通り、ソフト、ミディアム、ハードコンパウンドで、フロントはすべて左右対称設計です。これらのタイヤは高速での操舵性を容易にし、レースカレンダーの中で最も高速サーキットであるここレッドブル・リンクで、ライダーたちが求めるブレーキング性能をより高い次元で発揮すべく設計されています。

さらに、この特異なコースを周回することで想定されるリアタイヤの高温に対処するため、トレッドは右側をよりハードとした左右非対称となっています。

この地域では8月でも雨天となる可能性が高いため、MICHELIN Power Rainが前後ともソフトおよびミディアムコンパウンドで供給されます。スリックタイヤ同様、フロントは左右対称設計ですが、リアは右側をよりハードにした左右非対称設計としています。

ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ

「レッドブル・リンクの非常に特殊なレイアウトにより、天候次第では厳しいレースになる可能性があります。レイアウト変更前はサーキットの前半でライダーたちは非常に高速を維持できていたので、今回ターン2の新しいシケインがタイヤにどのような影響を与えるのか確認する必要があります。ただ、レースではよくあることですが、論より証拠。実際にやってみなければわかりません」

「昨年同様、このサーキットのために新たに設計したリアタイヤのケーシングは、他に類を見ないレイアウトとレース中に発生する熱に対処するためのものです。そしてケーシング構造を補完するためにトレッドコンパウンドはフリープラクティスと公式予選セッション、そして28周のレースと、週末全体を通してライダーに一貫したグリップとコントローラブルなハンドリングを提供すべく設計されています」

(Photo courtesy of michelin)

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