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アレックス・マルケス「Ducati移籍はホンダでは見つけられなかったチャンス」

ホンダでMotoGPデビューを果たしたアレックス・マルケスは2023年からはDucatiライダーとしてMotoGPに参戦する。1日限りのプレシーズンテストでは、まだ慣れないデスモセディチで好タイムを記録。2022年シーズンにライバルとの性能差を見せつけたデスモセディチGPでの2023年は、ホンダで苦戦を続けた今までとは異なるシーズンになるはずだ。[adchord]

デスモセディチでのタイムには驚いた

アレックス・マルケス

「Ducatiで走りだした時は奇妙な感触でした。3年間も同じバイクで走ってきていたので、ポジションもなにもかも違和感でしたね。フィーリングは別としてタイムには驚きましたね。6周目の時点で1分31秒8をリアミディアムで記録したんですが、ホンダでは6周でこのタイムを出すのは非常に難しかったでしょうね。」

「来年Ducatiに移籍することでプレッシャーはあります。しかしこのチャンスは自分がホンダでは見つけることが出来なかったチャンスです。」

「時にはシナリオを変えて、開幕戦から戦闘力があることがわかっているバイク、すでに開発がされていて、あとはそこから性能を100%絞り出すだけのバイクで走ったほうが良いこともあります。」

ホンダには開発の方向性がなかった

「ホンダでは新しく加入したジョアン・ミル、アレックス・リンスは、開発陣に対してコメントをすることが出来るでしょうが、問題はそれが正しく消化されるかどうかという、コミュニケーションの部分です。」

「マルクから聞いたことですが、多くの伝えたはずの情報がどこかで消えてしまうことがあるんです。これはライダーの問題ではなく、組織の問題だと思います。」

「情報を収集して、それを整理して、問題に対しての結論を得るためあらゆる可能性を探る。こういった部分にホンダの課題があると思います。」

「2021年にマルクが怪我している時、ホンダには開発の方向性がありませんでした。彼らはマルクを常に頼ってきたので、彼がいなくなって途方に暮れてしまったわけです。」

「危機的な状況で自分もホンダを助けるためにいたのに、彼らは自分に情報を求めるためにアプローチをしてきませんでしたし、自分も情報提供がが出来ませんでした。」

「彼らが自分に対してなにか助け船を出してくれたことはありませんでしたし、それもあって、自分はホンダに居場所を感じることが出来なかったんです。」

(Photo courtesy of michelin)

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