有能なライダーをあまりにも早くMotoGPクラスに引き上げてしまった
KTMはMoto3、Moto2、MotoGPと、世界選手権の中でライダーがステップアップ出来る階段を用意している数少ないメーカーだが、有能なライダーを次々とMotoGPクラスに昇格させ、1年目から結果を求めすぎるあまり次々と有能な選手を消費している印象が強い。2023年はレミー・ガードナー、そしてラウル・フェルナンデスという将来有望な選手を2人とも手放す形となる。
ピット・バイラーは2023年にMotoGPにステップアップするアウグスト・フェルナンデス、そして今後MotoGP昇格が期待されるペドロ・アコスタを大切に育てたいとしている。しかしアウグスト・フェルナンデスの契約は1年で、2024年にはペドロ・アコスタがMotoGPに昇格してくる可能性も高く、ある程度結果を出さねばという状況でアウグスト・フェルナンデスはMotoGP初年度を迎える形となる。[adchord]
KTM ピット・バイラー
「正直なところ有能なMoto2ライダー達をあまりにも早くMotoGPクラスに引き上げてしまったと感じています。マルク・マルケスですらMoto2では2年走っていますから、数名のライダーについてはMoto2で2年しっかりと走ることも重要だと感じています。」
「ルーキーズカップ、Moto3、Moto2を数名のライダーはまるでロケットのように駆け抜けていきましたが、各クラスを経験させるスピードが早すぎたかもしれません。アウグストをMotoGPクラスで1年走らせてクビにするようなことはしたくありません。」
「ペドロについてもしっかりと将来に向けて成長して欲しいと願っています。ペドロは将来のダイヤの原石であることは間違いありませんから、彼を焦ってMotoGPに昇格させることがないようにと考えています。」
(Photo courtesy of michelin)