レッドブルKTMファクトリーレーシングは2023年にマティアス・ウォークナー、トビー・プライス、ケビン・ベナビデスの3名でダカール・ラリーに挑む。ダカール・ラリーの開催は1ヶ月と切り、チームはまもなく最終準備を終えて12月31日にスタートする全14ステージのレースに向けてサウジアラビアへと向かう。

マティアス・ウォークナーはアブダビ・デザート・チャレンジ以来、初めてとなるラリー競技への復帰となる。2018年はダカールで優勝しているウォークナーだが、今回は2回目のタイトル獲得を目指す。

トビー・プライスは2022年シーズンにロードブックに関するトラブルに苦しんだ。モロッコでは転倒、優勝を争っていたラリー・デュ・マロックではリタイアとなっている。今年は厳しいシーズンが続いているが、2023年はダカールで好成績を挙げようとしている。

ケビン・ベナビデスはレッドブルKTMで2回目のダカールラリーを迎える。チリや世界選手権最終戦のスペインで表彰台を獲得しており、2022年シーズンを順調に過ごしてきた。[adchord]

マティアス・ウォークナー

「2023年のダカール・ラリーに挑戦することになりとても興奮しています。ダカールは常に大きなイベントであり、常に勝ちたいレースです。何日もかけて、何キロもの距離を走る、最もタフなレースとなることは間違いありません。2023年は特にタフなルートになるようですし、ルール変更もあって、大きな挑戦となることでしょう。」

「肩の手術を受けて多くのレースを欠場した年でもあるので、今年のダカールは問題が生じないことを祈っています。目標は当然勝つことです。素晴らしいチームですしマシンの調子もいいです。ダカールではいつもサプライズがありますが、準備万端ですしスタートが楽しみですね。」

トビー・プライス

「2022年のダカールは計画通りにはいきませんでした。初日の冒頭にロードブック問題が発生し、そのせいで残りのステージで上位選手と競り合うのは本当に大変でした。ペースがあることはわかっていましたが、ラリーは厳しいもので思い通りにならないこともあります。」

「今年の中盤には時間があったのでチームと共にテストを行っています。ラリー・デュ・マロックでは、とてもいい調子で走行してペースも良かったのに、クラッシュでレースを終えてしまったのは残念です。12月はクリスマス休暇を挟んでテストが続きますが、年末にはまたトレーニングを再開します。ダカールでは5回の表彰台を経験していますし、勝つためのペースも持っていると思います。」

ケビン・ベナビデス

「2022年は素晴らしいレースが出来ていましたから、2023年のダカールでもこの感覚を生かしていきたいです。2022年のレースでは最終的な結果は良くありませんでしたが、自分にはもっと良い結果を出すためのスピードがあることが分かっています。アブダビも終盤に技術的な問題が出て大変でしたが、ペースはトップ3以内に入ることができました。」

「夏にチームとテストを重ね、マシンに多くの変更を加え、アタカマ・ラリーでの表彰台とモロッコでの好成績につながっています。最終戦のモロッコで準優勝できたことは、2023年に向けての自信につながりましたね。トレーナーと多くの練習を重ね、長いダカールを前に心身ともに準備ができていると感じています。自分自身とチームのために、また表彰台を獲得したいと思っています。」

(Photo courtesy of KTM)