レッドブルKTMファクトリーレーシングは2023年のカラーリングと体制を発表した。今年のKTMはブラッド・ビンダーとジャック・ミラーという組み合わせ。ブラッド・ビンダーは4年連続でKTMを操縦し、2022年はランキング6位だったものをさらに高めることを狙っている。なお、ビンダーはレッドブルKTMファミリーとしては今年で9シーズン目となる。
Ducatiから移籍してきたジャック・ミラーはこれで3つ目のブランドのMotoGPバイクとなる。ミラーは今まで2ブランドで優勝を経験しており、異なる3つのブランドでの優勝を目指すことになる。なお、KTMのRC16は鉄フレームというオリジナリティの高い特殊な作りのバイクであるため、曲げるにはそれ相応のコツが必要と言われる。リアスライドを効率的に使うことが出来るミラーのライディングとマッチする可能性が高いと言われており、ミラーの活躍に期待したい。[adchord]
ブラッド・ビンダー
「冬休みは長いオフシーズンのように感じられたので、サーキットに戻って再び仕事を再開できることが何よりも楽しみです。MotoGPクラス4年目ですが、何かを達成するための最大のチャンスは今年2023年だと感じています。準備はしっかりとできているので、セパンで最初の数日間の内容を注視したいと思います。」
ジャック・ミラー
「KTMファミリーと再び合流したことで、KTMで戦っていくことが “現実 “に感じられるようになりました。2023年のカラーリング、このカラーのライディングスーツ姿の自分、これからのシーズンに向けての準備が始まりますが、この瞬間を待っていました。KTMの皆に再会出来たのは嬉しいですし、マレーシアに向かう前に素晴らしい気分になることが出来ました。」
フランチェスコ・グイドッティ(レッドブルKTMチームマネージャー)
「昨年チームチャンピオンシップで2位を獲得したことは、素晴らしい結果で、これからの将来への出発点となるものでした。この結果はチームがうまく機能していること、雰囲気が良いことを意味します。今年は21レースありますが、毎回トップ5に入る競争力を発揮することが重要ですし、スプリントレースもあります。我々はファクトリーチームであり、唯一の目標はタイトル獲得です。」
「言うのは簡単ですが、実現は簡単ではありません。しかし、これが最大の目標となります。昨今はさまざまなコンディションで最適なセッティングをする時間が少ないので、すべての作業が効率的でなければなりません。これは基本的なことですが、日々のチャレンジに立ち向かうためにも、密接な関係を持ち、効率的なチームを作ることが重要です。ジャックとブラッドは特別な組み合わせで、2人の特別な個性があるからこそ、チームは強くなると思います。」
ピット・バイラー(KTMモータースポーツディレクター)
「KTMはMotoGP7年目のシーズンを迎えます。これまでの6年間は、プロジェクトをこのレベルにまで作り上げ、優勝や表彰台を獲得したということで素晴らしいものだったと感じています。しかし、今はもう、ただMotoGPクラスに参戦している組織されたチームというだけでは不十分で結果が必要です。」
「私はこの2人のライダーに大きな自信を抱いています。ブラッドとジャックは異なるライダーですが、非常にハードにプッシュする選手であるという意味で似ています。そしてこれこそがKTMに必要なことなんです。ファクトリーのエンジニア、優秀なテストチーム、信頼できる新しいスポンサーなど、我々を支えてくれる人々、パートナー企業の努力によって、いつも通り、長い、そしてまったく異なるレースシーズンを迎えることができます。2023年に向けて、これまで以上に良い結果を得るために大きく前進しているんです。」
(Photo courtesy of KTM)