レースは序盤からフロントで走行するフランチェスコ・バニャイアを追う展開となったマーべリック・ビニャーレス。何度かフランチェスコ・バニャイアに接近してオーバーテイクを試みたものの、ペッコのペースのほうが速いこと、まだまだ余裕がありそうな事を察知して、終盤に向けてタイヤを温存したとのこと。今回は惜しくも優勝争いは出来なかったが、アプリリアでようやくマーべリックがずっと求めてきた「戦えるバイク」を手に入れたと言えそうだ。[adchord]

一旦冷静になって終盤に備えた

マーべリック・ビニャーレス

「レースの中でペッコを抜けるのではと思っていた瞬間もありますが、ペッコの後ろで後続とのギャップを開きながら快適に走行していました。序盤は自分達のポテンシャルを探りながらのレースでしたが、10周目ほどでペッコのリズムのほうが良いことがわかりました。」

「彼を追う中でブレーキングで何回かミスもあったので、少し冷静になって終盤に備えようと思いました。いずれにしてもペッコは上手にタイヤを温存していましたよね。でもアプリリアと自分達のことを誇りに思いますし、フロントでレースをすることが目標でしたので素晴らしい結果です。」

「ターン3ではかなりマルクに接近していて自分もブレーキングで限界でした。マルクがホルヘ・マルティンを抜こうとしているのは見えましたが、衝突の瞬間は見えていませんでした。昨日は自分もターン3でハードにプッシュしていましたが、皆が38秒台で走る中でプッシュしていると、あのコーナーでの接触は可能性としてはありえます。」

「新型はライディングにより合っていますし、このような調子でレースを続けていきたいですね。重要なことは作業の手を止めずにチャンピオンシップの中で積み上げていくことです。ポテンシャルは高いですが、Ducatiの後を追って進んでいきたいですね。」[adchord]

「アルゼンチンは得意ですが、あまり事前に考えないようにしています。現地に行って出来る限り最大限の仕事をするだけです。週末を通じて力を出し切ることが出来れば、間違いなくフロント争いが出来るでしょう。」

「ペッコを追う中ではラインが異なることに気づきました。自分はハードフロント、ペッコはミディアムでしたから、ターン1、ターン3、最終コーナーのブレーキングで彼に接近していました。でもブレーキングが必要ないコーナーでは彼のほうがスピードがありました。昨年のDucatiはコンスタントに走行するという意味で終盤はきつそうなイメージでしたが、今年はそれがありませんでしたね。」

(Photo courtesy of michelin)