Ducatiのダヴィデ・タルドッツィは直近非常に苦戦するマルク・マルケスについて、予選の後追いしかり、練習走行、決勝レースを含む無理な走りについて苦言を呈した。バイクが許容する以上の走りをしようとしているというのは、まさにその通りだろう。現状のバイクの改善の進み具合、ホンダライダーの転倒率の多さなど含め、マルクが現役のうちに以前の輝きを取り戻すのは極めて難しそうだ。

チャンピオンはもっと謙虚であるべき

ダヴィデ・タルドッツィ

「マルク・マルケスはDucatiにとってライバルであり敵ではありません。とは言え、マルクのようなチャンピオンにはふさわしくない行動も見受けられます。予選での後追いはレギュレーションでは禁止されていませんが、あの行動には賛同出来ません。チャンピオンライダーはもっと謙虚であるべきですし、自分自身のレベルを認識すべきです。」

「ムジェロで予選2番手になったことがホンダを助けることになるとは思いません。あの順位は彼が獲得すべきだった順位ではありません。彼は歴代でも5本の指に入るライダーで、彼のああいった行動で彼自身のイメージを貶めるべきではないんです。過去にマーべリック・ビニャーレスを追ってムジェロでピットインしたことがありましたが、確かにレギュレーションが許しているとは言え、チャンピオンがすべき行為ではありません。」

「マルクは今、バイクが許容する以上の走りをしようとしています。彼は強烈なキャラクターの持ち主で、5位で完走することを良しとしないわけですが、無理をして転倒することで得られるものはないでしょう。彼の陣営の誰かが、彼にそうすべきではないと伝えてやるべきです。」

(Photo courtesy of HRC)