ヤマハのファビオ・クアルタラロはDucati、アプリリア、KTMに戦闘力が劣ると言える状況のヤマハに対して、9月のミサノテストで何らかの改善提案をヤマハが提示することを求めており、これに関して2度目のチャンスはないと語っている。

ファビオ・クアルタラロは2024年末までヤマハと契約を結んでいるが、2024年も現在の状況が続くようであれば、将来的にヤマハからの離脱も視野に入れていると言えるだろう。これに対してリン・ジャービスはファビオ・クアルタラロが将来的に別のメーカーに移籍する可能性も考えており、そのためにはヤマハのバイクの競争力を高めることが急務であると語る。

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ホンダにファビオを奪われるリスクはある

リン・ジャービス

「ホンダはトップライダーを求めています。ファビオ・クアルタラロはトップライダーの1人ですから、ファビオ・クアルタラロをホンダに奪われるリスクはあります。彼をヤマハに留めるためにも、ヤマハは競争力が高いバイクを開発する必要があります。今後彼に対して、ヤマハが本当に勝利を求めていると示す必要があると思っています。」

「来年のライダーマーケットはマルケスがホンダに残るか、移籍するか、引退するかを含め面白い動きをするでしょう。今現在ヤマハに関して言えることは、開発の仕組みを改める必要があることです。ヤマハのバイクには大きなポテンシャルがありますし、V4にすることも含めて色々な可能性もあります。」[adchord]

「今年の競争力が高くないことは事実です。しかし2021年にヤマハはファビオ・クアルタラロと共にチャンピオンシップで優勝しています。現在は欧州メーカーが日本車を追い越した状況ですが、こうしたことはモータースポーツの中で起こり得ます。現時点でヤマハはQ2に進出出来ない状況が続いていますが、まだ欧州メーカーとの差は埋められないほど開いているとは思いません。2024年に同じ状況が繰り返さえるかどうかもわかりませんから。」

(Photo courtesy of yamaha)