今年限りでカワサキを離れるジョナサン・レイが今週末のマニクール戦を前に、ヤマハへと移籍を決めた心境を改めて語っている。ジョナサン・レイにとっては約10年間在籍、6つのタイトルを獲得したチームを離れることは大きな決断となったが、あと何年現役で走れるだろうかと考えた時に、モチベーションとなる環境での挑戦を選んだということなのかもしれない。もし、という考えは禁物だが、もしカワサキの戦闘力が高かったら。。と考えずにはいられない。
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チャンピオンになるという、自分の子供の頃の夢を叶えてくれた
ジョナサン・レイ
「想像に難くないでしょうが、6つの世界選手権タイトルの獲得、9年間共に過ごしてきたわけで、数多くの思い出を共有してきましたから、今回の決断はキャリアの中で最も難しい決断の一つでした。」
「結局のところ、自分には何か新しいこと、新しい挑戦が必要で、これを別の場所で見つける機会があったということです。正直非常に複雑な気持ちです。家族のようなチーム、トラック内外で素晴らしい思い出をたくさん作った居場所を離れるわけですから。」
「キャリアにおいて次のチャプターを始めるにはふさわしいタイミングだったと思いますが、この感情とは後ほど向き合おうと思っています。いずれにしても本当に難しい決断でした。」
「もちろん、初の世界選手権タイトル獲得、チームと過ごした最初の感覚は忘れません。チームマネージャーのグイムにこのバイクに乗るチャンスを懇願したこと。最初のテストに参加し、メカニックと協力してガレージの中で絆を築いていったこともそうです。チームの皆と接し、良い雰囲気を創り出していったことは、人生の中で非常に重要なものでした。」
「このチームは自分を助けてくれましたし、幼い頃の夢である世界チャンピオンになることを叶えてくれました。カワサキで過ごした時間を忘れることはありませんし、子供の頃の夢を実現させてくれた人達である彼らを、忘れることはありません。」[adchord]
「2015年のヘレスでチェッカーフラッグを受けたのは、信じられない瞬間でした。そこから作り上げていった物語は、自分の夢を遥かに超えて、夢にも想像しなかったような結果となりました。」
「6年連続で世界選手権でタイトルを獲得し、レースを続け、毎年レースで勝つことは、驚異的なことでした。あまりにも思い出が多すぎて、何時間も話し続けることができますが、それはあまりにも辛いことですよ。」
(Photo courtesy of KRT)