昨年は日曜日に雨が降ったにもかかわらず、週末には10万2,000人を超える観客が詰めかけ、観客からも好評だったインドネシアGPが開催される。MotoGPクラス全22人のライダーと密接に協力するブレンボの技術者によれば、このサーキットはブレーキ難易度としては中程度。難易度指数は5段階で3となる。

インドネシアGPは昨年は3月20日に開催され、土砂降りの雨とサーキット上空で鳴り響いた雷のため、スタートが1時間15分延期された。レースは雨の中で行われ、アスファルトの温度は28℃であったため、ベストラップはポールポジションのタイムを7.7秒も上回るものだったが、ブレンボのカーボンファイバーディスクは最高に機能した。[adchord]

ブレンボとアプリリア、勝利のコンビネーション

1996年と1997年の最初の2回、インドネシアGPはセントゥールで開催された。 アプリリアは96年に125ccクラスのレースで徳留真紀、97年の125ccクラスのレースでバレンティーノ・ロッシが優勝した。この2年間のアプリリアの車両にはbrembo(ブレンボ)のブレーキシステムが装着されていた。当時のブレーキキャリパーはラジアルマウントではなかったが、98年にラジアルマウントキャリパーが登場してアプリリア250に装着された。

アプリリアのレーシングバイクとブレンボの密接なつながりは、ロリス・レジャーニがロータリーディスクバルブ、ロータックスエンジンを搭載したAF1 250に乗った1985年にさかのぼる。2年後、フォルリ出身のこのライダーは、アプリリアに世界選手権での初勝利をもたらした。それ以来、125、250、およびMotoGPにおけるアプリリアの勝利数は増え続け、ブレンボのブレーキコンポーネントと共に300勝を達成している。

インドより14秒少ないブレーキング時間

マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットの8つのコーナーで、MotoGPライダーがブレーキを使用する時間は1周あたり27秒で、日本GPより11秒、インドGPより14秒短い。それだけでなく、インドネシアでは3秒間以上ブレーキングを行うコーナーは3つのブレーキングポイントのみだ。

ターン3からターン9まで、MotoGPライダーがブレーキを使うのはターン6のわずか1.5秒だけで、この区間には大きなブレーキングがないことを示している。ブレーキレバーにかかる負荷も標準的で、5.5kgを超えることはない。スタートからゴールまで、各ライダーがブレーキレバーにかける力は700キロ以下だ。

減速度は1.8G

マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットの8つのブレーキング・シーンのうち、ブレーキングに厳しいとされるのは1つだけで、1つは難易度が中程度、残りの6つは軽度のブレーキングとなる。

最もハードなブレーキングはターン1で、MotoGPバイクは303km/hで進入し、ブレーキレバーに5.5kgの荷重をかけながら106km/hまで減速する。ライダーの制動距離は228メートルで、ブレーキング時間は4.4秒間、1.8Gの減速Gとなる。

(Photo courtesy of brembo)