リンス、序盤は上位をキープも終盤に失速

リンスはスタートから鋭い走りを見せた。序盤は4番手をキープしたものの、3周目にラウル・フェルナンデスに抜かれ一時後退。しかしその後は先頭集団とのギャップを徐々に詰め、14周目にはマリーニとラウル・フェルナンデスの接触の隙を突いて3位に浮上。19周目にはペドロ・アコスタを交わして2位に立ち、4周にわたり後続を抑え込んだ。しかし、残り5周となったところでアレックス・マルケスに抜かれると、ソフトタイヤの限界が露呈し、瞬く間に8台にかわされてしまった。それでも粘りの走りで10位を確保し、トップから13.223秒差で完走した。

苦しい展開も「満足している」

「このレースを楽しんでいただけていたら嬉しいです。自分にとってはかなりタフな展開でしたが、本当に満足しています。レースだけでなく、週末全体を通して良い走りができましたし、自分のポジションを守りながらオーバーテイクもできました。素晴らしい週末だったと思います。ソフトタイヤでは終盤に苦しくなることは分かっていたので、リアタイヤの管理には気をつけていました。最後の5周で限界が来ましたが、自分を信じて走りきることができたのは良かったです。このような走りができたことに満足しています。ただ、これはあくまで1週末の結果です。次はオーストラリア、何が起こるか見てみましょう。ベストを尽くします。」