モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスが、2025年シーズン最終戦・バレンシアGPで今季最後の戦いに挑む。舞台はスペイン・チェステのリカルド・トルモ・サーキット。昨年は洪水によって中止となったこのGPが、1年ぶりに復活する。クアルタラロはポルトガルGPで手応えを掴んでおり、シーズン9位につけている中で、2019年に記録した自身のバレンシアでのベストリザルト(2位)を上回る走りを狙っている。
一方、ランキング19位のリンスは、バレンシアとの相性の良さを武器に最終戦での上位フィニッシュを視野に入れる。Moto3での3位(2013年)、Moto2での2位(2015年)、MotoGPでの2位(2018年、2020年)に加え、2022年にはプレミアクラスでの優勝も果たしており、相性の良さは折り紙付きだ。

マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
「昨年の洪水を乗り越えて、再びリカルド・トルモに戻ってこられたことは本当に嬉しい。パドックの誰もがそう思っていると思います。今週末は地元ファンに最高のレース体験を届けると同時に、2025年シーズンをしっかり締めくくることが目標です。今季はピット内外で多くの課題と努力がありましたが、最終戦ではすべてを出し切りたいと思います。バレンシアはタイトで攻略が難しく、予選の結果が大きく影響するサーキットですが、全力で挑みます。」
ファビオ・クアルタラロ
「ポルトガルGPでは全体的に悪くなかったと思います。スプリントや決勝ではバトルを楽しめましたし、予選も悪くありませんでした。ただ、バレンシアではもう少し先頭集団に近づきたいです。このリカルド・トルモ・サーキットに戻ってこられたのは嬉しいです。簡単なトラックではありませんが、いつも通り100%の力を出して、このシーズンを最高の形で終えたいと思います。そして、すぐに2026年の準備にも取りかかります。」
アレックス・リンス
「昨年の洪水被害を乗り越え、またこのサーキットで走れるのは素晴らしいことです。MotoGPが戻ってきたことで、今週末は特別な意味を持っていると感じています。
ファンの皆さん、そして世界中で観てくださっている方々に向けて、最高のレースをお見せしたいと思います。個人的には、良い形でシーズンを締めくくって、火曜日から始まる2026年のテストに臨みたいです。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。