スタート時にリアにソフトのレインタイヤを履いていたことから、ソフトタイヤで逃げ切ってからスリックを履いたマシンへの乗り換えかと思われたマルケス選手ですが、ソフトタイヤが全く保たずに2周目に乗り換えることとなりました。しかし乗り換え用のマシンもレインセッティングでまごついていたDucatiと比べると、最初からドライ用のマシンを用意していたレプソルホンダの乗り換え作業は実にスムーズでした。結果的にこの早いタイミングでの乗り換えが効いて、マルケス選手は2位以下に圧倒的な大差をつけて優勝。これでビニャーレス選手との差を14ポイントに広げました。
Q
「今日は圧倒的な差をつけての勝利でした。今日は最初ソフトリアタイヤでレースをスタートした時は、皆があなたのことをクレイジーだと思ったと思います。そして誰よりも速くピットインをすることになったわけですが、今日のこの作戦はある程度計画にあったことなのでしょうか?」
マルク・マルケス
「今朝はハードのレイン用リアタイヤでは良い感触が得られなかったんです。ウォームアップでピットから出た時に全く自信が感じられず妙な感触だったのでソフトにしたんです。ただソフトタイヤでレースを初めてみてこれは最悪の選択だったと気づきました。スピニングが多くて大変でした。ただ、トラックが乾き始めたのを見て”これはフラッグtoフラッグでアタック出来るぞ”と思ったんです。確かにピットインのタイミングは早かったですが、最初の2周で何度も転倒しそうになったんです。乗り換えた後はリズムを掴んで、後続との差が22秒と表示され、その後は距離を維持しながら走行しました。もっと速く走れましたが、飛ばす意味がありませんでしたからね。」
「今回のレースは本当に難しいレースでした。ただ、結果的にダニ、ビニャーレス、ロッシ、ドヴィツィオーゾも上位にきましたよね。やはりこのチャンピオンシップは長くてハードになると思います。こうして25ポイント獲得出来たのは非常に重要なことでした。」
(Photo courtesy of michelin)