2023年のMotoGP世界選手権の最終戦は活気に満ちたものになりそうだ。チャンピオンシップ争いを展開するのはDucatiファクトリーチームのフランチェスコ・バニャイア、そしてPramacのホルヘ・マルティンが21ポイント差で迫っている。フランチェスコ・バニャイアにとっては2年連続のタイトル、ホルヘ・マルティンにとっては初タイトルの可能性がかかった戦いだ。
ミシュラン ピエロ・タラマッソ
「バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットは特殊な作りで、反時計回りのトラックです。これはドイツのザクセンリンク、オーストラリアのフィリップ・アイランドと並んで、逆方向で走行するシーズン中3つのサーキットのうちの1つです。」
「カタール同様、ここでは最近全面的に再舗装されたトラックですが、低いトラック温度が予想されるため、通常よりも多くの仕様をテストする必要はありません。したがって、私たちのMICHELIN Power Slicksは、フロント用に3種類のコンパウンド(ソフト、ミディアム、ハード)、リア用に2種類のコンパウンド(ソフト、ミディアム)が提供されます。」
「サーキットの特性とターンの数を考慮して、フロントとリアの両方に非対称タイヤを持ち込みますが、フロントは通常非対称のままであることが多く、ここではタイヤの左側はサーキットの要求に耐えるために強化されています。」
なお、雨の場合、ミシュラン・モータースポーツチームは専用のMICHELIN Power Rainシリーズが提供され、フロントとリア用にソフトとミディアムのコンパウンドで提供され、後者のみが非対称タイヤとる。
選手たちは4キロをわずかに超えるトラックで14のターンに立ち向かう。トラックの直線は879mで、サーキットは比較的低速サーキットとなるが、リズミカルで高低差と大きいコーナーが特徴となる。
シーズン終了のレースとなるが、天気は良好な予報で、スペイン人ライダーがタイトル争いに加わっていることから、主催者はサーキットの過去最高の観客動員数を期待している。
(Photo courtesy of michelin)