バレンシアでは決勝レースが終了した後の火曜日に現地時間10時から18時でテストが開催された。テストは引き続き低い気温の中で開催され、強風が吹いていたこともあり、実質的にレースウィークエンドよりも厳しいコンディションだったようだ。
トップタイムを記録したのはアプリリアのマーべリック・ビニャーレス。毎度テストでは最速タイムを記録することで知られるテストマスターとも言える彼だけに、大きな驚きはない結果だろう。
2位にはKTMのブラッド・ビンダーが入り、3位にVR46のマルコ・ベッツェッキ、そして4位はDucatiでのデビューを飾ったマルク・マルケスとなった。マルク・マルケスは日曜日の転倒の仕方から、フィジカル面で完璧ではないはずながら、すぐさまDucatiで高速タイムを記録している。なお、マルケスが土曜日の予選でホンダで記録したタイムは1:29.275、今回のベストタイムは1:29.424だった。
5位はラウル・フェルナンデス、6位はアレックス・マルケス、7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、8位エネア・バスティアニーニ、9位ジャック・ミラー、ホンダデビューとなったルカ・マリーニは10番手となった。
タイトル防衛に成功したフランチェスコ・バニャイアは11番手、ファビオ・クアルタラロが12位、ジョアン・ミルが13位となり、アウグスト・フェルナンデス14位、ホルヘ・マルティンは15位だった。
Ducatiからのデビューとなったフランコ・モルビデッリは16位、ヨハン・ザルコはホンダへの乗り換えとなり17位、GASGASからMotoGPデビューを果たしたペドロ・アコスタが18位だった。ヤマハデビューのアレックス・リンスは19位、カル・クラッチローが20位、中上 貴晶21位、アレイシ・エスパルガロ22位、ロレンソ・サヴァドーリが23位となった。
来シーズンは乗り換えを行う選手が多いが、その選手たちと比較してもマルク・マルケスのスピード、順応の速さは桁違いだと言える。今から2024年シーズンのセパンテストが楽しみな結果となった。
(Photo courtesy of michelin)