マルク・マルケスのDucatiデビューがテストの大きな話題となったが、大型ルーキーのペドロ・アコスタの走りも注目すべき内容だ。アコスタは久々にパドック全体が大きな期待を寄せる逸材であるが、彼のMotoGPバイクデビュー直後のスピードは、最終的な結果でトップタイムのマーべリック・ビニャーレスからわずかに1.223秒遅れの1:30.476を記録。

チームメイトのアウグスト・フェルナンデスが1:30.077を記録していることからも、乗り換え直後から遜色ないスピードを発揮していることがわかる。もちろんテストはあくまでタイムを出す場ではないため、タイムはあくまでも指標の1つに過ぎないが、彼の順応の速さは特筆すべきものだと言える。

走行を本当に楽しんだ

ペドロ・アコスタ

「MotoGPバイクに乗れて最高に嬉しいです。今日は転倒もありましたけどそれも含めて最高でしたね。カーボンディスク、タイヤ、フェアリングなど複雑な内容が多いですが、最高ですね。毎回走行を終えるたびに、どれだけ多くのスタッフが自分の意見を聞きに来てくれるかなども含めて最高の経験です。」

「最初の走行を終えての完走はこのバイクは本当に本当に速いというものでした。一番最初はバイクに慣れるために各種のデバイス類はオフにして走行していたんですが、その後にデバイスをONにして走行しました。この状態だとまったく別物に感じましたし、最終コーナーからストレートまで全開で走行した際には、最高に興奮しました。」

「今回のテストで感じたのはバイクの凄さでしたが、毎回の走行ごとに20人近いスタッフが自分のコメントに耳を傾けてくれることが何よりもびっくりしたことです。チームは本当に素晴らしいバイクとパッケージを用意してくれていると思います。」

「自分のスピードやタイムに関しては特に目標を定めていませんでしたけど、トップタイムから常に1.2〜1.7秒差での走行でしたから十分でしょう。ここから0.5秒早く走行出来ればトップ10が見えてくるわけですし。今回の走行を本当に楽しみました。」

(Photo courtesy of michelin)