2023年のMotoGPシーズンが幕を閉じる中、RNFレーシングの撤退に変わってMotoGPに参戦を発表したのは、アメリカNASCAR界で活躍するトラックハウス・レーシングだった。トラックハウスはビジネス界のマークスと音楽界のピットブルが共同所有するという、異色の組み合わせで知られている。

トラックハウス・レーシングのMotoGP参入は、MotoGPがアメリカでのプレゼンスを拡大しようとしているタイミングと重なる。MotoGPは2015年にサーキット・オブ・ジ・アメリカズとインディアナポリスで複数のレースが開催されて以来、年一回にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(テキサス)でのレース開催に留まっている。

しかし、トラックハウス・レーシングとドルナによってアメリカでの複数戦の開催の可能性が見えてきている状況だ。ドルナの役員たちはレース開催の可能性を探るために、候補地の調査に乗り出しているようだ。

テネシー州ナッシュビルから2時間の場所にあるウェステルでは、フラットロック・モータースポーツ・パーク&モータークラブが、ヘルマン・ティルケ率いるグループと協力して、ライトブラザーズコンストラクション社によって建造されており、2024年春の完成を目指しているとされる。

このサーキットは国際自動車連盟(FIA)からグレードIIの認証を受けることを目指し、F1を除くほとんどの競技を開催できるようにする計画だ。そしてこの施設がMotoGPのカレンダーに加わる可能性が高いとされている。

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