ロカテリとカネパ 特別な思いでクレモナに挑む
フランスで担当した主治医と北アイルランドの地元医療チームからの現時点での診断に基づき、ジョナサン・レイは右手親指の皮膚移植と骨折の治癒を優先しイタリアラウンドを欠場する。復帰は来週のアラゴンを予定している。
レイはマニクールのフランスラウンドでレース1の1周目の終わりにクラッシュし、9月7日にクレルモン＝フェランで緊急手術を受けていた。彼は以来、回復に専念しており、治癒を助けるために高気圧酸素療法を含む治療を行っている。
ジョナサン・レイの代役としては、ヤマハの公式テスト＆開発ライダーであるニコロ・カネパが、パタ・プロメテオン・ヤマハR1 WorldSBKでクレモナに登場する。これは彼にとってプロフェッショナルレーサーとして最後の舞台となる。
先週末、カネパはポール・リカールで開催された24時間レースのボルドールで、Yamalube YART Yamaha EWC Official Teamのチームメイトと共に3位でフィニッシュしており、このレースを持って現役引退を宣言していた。
アンドレア・ロカテリ
「トラックに戻るのが本当に楽しみです。特にクレモナではテストで良い仕事ができたので、すぐにバイクとトラックで良い感触をつかめることを期待しています。正直なところ、今週は特にイタリアのライダーたちはルカ・サルバドーリ（※プロライダーであり、インフルエンサーでもあった。9/14開催のIRRC 国際ロードレース選手権 ドイツ フローブルクで負った負傷により亡くなった）のために走ると思います。ルカは特別な存在で、我々と同じ情熱を持つYouTuberでありライダーでした。彼に起こったことは本当に残念で、彼の訃報はみんなにとってショックでした。」
「だから、今週はそのためにも何かを捧げるつもりです。クレモナは私たちにとって最も近いホームレースで、ファンから多くの温かい応援が見られると思います。マニクールは難しい週末で、厳しいコンディションでしたが、前向きになりたいと思います。トラックに戻り、ヤマハ、パタスナック、プロメテオン、チーム、そしてファンのために全力を尽くすのが楽しみです。いつも通りレースを楽しみますが、良い結果を出すことも重要ですし、それが我々の目標です。どうなるか見てみましょう。」
ニコロ・カネパ
「このニュースはちょっとした驚きかもしれませんが、2週間前に引退を発表したばかりだったんです。しかし正直なところ、もう一度レースの週末を迎えられることを誇りに思っています。特にこのチーム、パタ・プロメテオン・ヤマハ、クレセント、そしてヤマハの公式R1 WorldSBKのクルーと一緒に走れることが嬉しいです。」
「ジョナサンに起こったことは本当に残念で、彼の早い回復を願っています。一方で、この機会を与えてくれたヤマハに感謝しています。このチームで、そしてWorldSBKでヤマハのために走るのはいつも素晴らしいことです。クレモナはあまりよく知らないトラックで、以前にヤマハR7でWorldWCRのシェイクダウンで数周しただけです。」
「パフォーマンスの面では厳しい週末になることを認識しています。WorldSBKのテストライダーとして、何かをテストする機会があれば、他のヤマハライダーを助けるためのフィードバックを提供できれば任務完了でしょう。キャリアの本当に最後のレース週末を楽しみにしています。」
アンドリュー・ピット（ジョナサン・レイのクルーチーフ）
「クレモナは典型的な世界選手権スタイルのサーキットではありません。狭くて曲がりくねった小さなトラックで、ライダーは1速を多用し、かなりトラックとして短いと言えます。オーバーテイクが非常に難しいため、予選が週末の最も重要な部分で、前に出ることが不可欠です。ジョナサンとは慣熟のために半日だけテストしましたが、ロカテリはすでにサーキットを知っていて速かったですね。R1 WorldSBKのブレーキングとターンの強みを最大限に活用できるはずです。だから、予選で良い結果を出せれば、良い結果を争うポジションにつけると思います。」
（Photo courtesy of yamaha）