引き続きペッコとタイトル争いが出来ていることが嬉しい
ホルヘ・マルティンは、ペッコ・バニャイアとの熾烈なタイトル争いが続く中、冷静かつ自信に満ちた姿勢を見せた。彼は、自身とチームのレベルが他のライダーを凌駕していることに満足感を示し、今週末のレースが大いに楽しみだと語った。週末の戦略については、金曜から日曜まで全力を尽くし、結果としてタイトル優勝を狙うと決意を表明。メンタル面でも、他者を気にせず自分のレースに集中できる状態に整ったことを強調した。
今年の彼のアプローチは昨年とは異なり、タイトルへの執着よりも週末全体のパフォーマンス向上に注力している。Ducatiとの信頼関係も揺らいでおらず、将来を見据えて前進を続けるマルティンは、自信に満ちた状態で今週末の勝負に挑む構えだ。なお、結果次第では土曜日のスプリントレース終了時点で、ホルヘ・マルティンの2024年のチャンピオンシップ優勝が確定する。
ホルヘ・マルティン
「引き続きペッコとタイトル争いが出来ていることが嬉しいです。他のライダーと比較して自分達が高いレベルを発揮出来ていることが嬉しいです。バレンシアのためにレースが出来ることも嬉しいですね。今はポジティブな気持ちですし、自信もあります。今週まで気持ちが落ち着かない時もありましたが、ついにトラックで走行が出来るので楽しみにしています。」
「今週末の戦略はいつもと同じで金曜から日曜まで戦闘力を発揮することです。優勝はそうしたことの結果だと考えています。ようやく他のライダーのことを気にせずに自分のレースにだけ集中して走行出来るメンタルが出来上がりました。もしチャンピオンシップ優勝が土曜に達成出来れば嬉しいですが、それが難しければ日曜にトライします。楽しみたいですが、競争力をしっかり発揮したいと思っています。」
「昨シーズンはタイトルを獲得することにばかり集中していました。歴史を作れるんじゃないかなどそういったことですね。今年はそういった形ではなく週末を通じて全力を発揮することにのみ集中しています。自信がありますし、良い週末を送れるという感覚があります。」
「Ducatiが自分に信頼を置いているのは理解しています。Ducatiファクトリーとの契約が出来なかったことは別の事象だと考えています。自分はあの状況でベストな選択をしたと思っていますし、将来を楽しみにしています。2年後の先にどのような未来が待っているかはわかりませんし、引き続きDucatiとの関係は良いと思っています。」
「今までペッコをずっと追ってきました。彼とは常に昇格のタイミングがズレていて、彼がMoto2を走っている時に自分はMoto3でという具合が続いてきました。MotoGPで共に戦う状況でも、彼のレベルに近づくのに2年が必要でした。そして今は2年連続で同じレベルで走行出来ているので、これが嬉しいです。良い関係性だと思っています。」
「今週のレースは暑さに苦しむことはないでしょう。ただ今年は昨年に比べて暑い環境でも苦しまないようにトレーニングを重ねてきました。栄養面でもしっかりと考えていますし、常に改善をしていると思っています。今年はマレーシアの暑さの中でも好調でした。ただ毎年暑さは増して行く状況ですから、タフになっていくでしょうね。」
「タイヤについては今週末の選択肢は多いですね。新しいコンパウンドもあり左側がソフトなものだと理解しています。リアもソフトコンパウンドがありますから、スプリントの戦略を変える必要があります。金曜日はいろいろなタイヤを試してみないと駄目でしょうね。」
「バレンシアはかなりタイヤの摩耗をコントロールをしないと行けないトラックです。それに雰囲気もいいですね。もちろん最終戦はバレンシアで出来ていたらと思いますが、ここでもエキサイティングなレースが出来ると思います。」
(Photo courtesy of michelin)