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ソリダリティGP フランチェスコ・バニャイア「ホルヘ・マルティンはチャンピオンにふさわしいライダー」

両レースの優勝だけでは埋まらない差

フランチェスコ・バニャイアは、シーズン最終戦を前にした熱い決意を語った。バレンシアの災害支援に繋がるレースに臨む喜びを感じつつ、24ポイントの差を逆転する厳しさも認めている。週末の両レースでの優勝を必須条件とし、可能な限りの力を尽くす構えだ。コース特性を自らのアドバンテージにしながらも、彼とホルヘ・マルティンの間に他ライダーが割って入る展開を理想とする考えも示した。

昨年よりタイトル争いのプレッシャーからは自由を感じていると語るバニャイアは、今シーズンのミスを反省しつつも、残りのレースを全力で楽しむ覚悟だ。ホルヘとのライバル関係がMotoGPに新たな刺激を与えていると語り、互いのフェアなバトルを称えた。たとえホルヘがタイトルを獲得しても、それは彼にふさわしい結果だと認めつつ、自身も最後まで全力を尽くす意志を貫いている。

フランチェスコ・バニャイア

「まず何よりもここでレースが出来るのが嬉しいですし、バレンシアに起きた災害を助けることが出来るレースですからね。今週末だけで24ポイントの差を挽回するのは非常に厳しいと思っていますが、自分達に出来るベストを尽くすだけです。自分はとにかく両レースでの優勝がマスト条件です。その状況で何が起こるかということですね。このトラックは戦闘力がありますから、アドバンテージとしていきたいですね。」

「前回のここでのレースではホルヘと共にトップでのレースでした。今週末のレースでは自分とホルヘの間に可能な限りいろいろなライダーが入ってくれることです。ホルヘはいつもより落ち着いてレースが出来るでしょう。彼は両方のレースで7位でもタイトルを獲得出来ますからね。プレッシャーが大きな役割を担うと思いますが、日曜まで待ちたいと思います。」

「両方のレースで優勝を狙いつつ楽しんでいきたいです。結果がどうなるかはわかりません。2人のレベルから考えるとホルヘがペースを緩めても表彰台を獲得出来るでしょう。ホルヘはアレイシ・エスパルガロなどスペイン勢の助けがあるかもしれませんし、自分はアカデミーのライダー達が助けてくれるでしょうから、お互い似たような状況です。とは言え24ポイントは大きいですね。」

「今年は自分のミスが多い状況ですが、ル・マンのように他のライダーのせいでの転倒ありました。今年のホルヘはミスが少なく正確です。優勝がなくとも2位を堅実に獲得するレースで強さを発揮していると思います。そしてスプリントレースについては素晴らしい成績を残しています。もし今年自分がタイトルを獲得出来るとしたら自分が素晴らしいレースをしたということになるでしょうし、彼がミスをしたということでもあるでしょう。」

「自分は今週末に当たっては昨年と違ってより自由に感じています。自分に出来るのは全力を尽くして楽しむことだけだと思っています。2年前は本当に怖くてレースを8位で終えました。完全にポテンシャルを発揮出来ないレースでした。昨年はとにかく落ち着いてと思っていましたが、レースの中では緊張していました。ただ、ホルヘがターン1でブレーキングをミスしたことで、すべてが楽に感じたレースでした。プレッシャーから逃れることは出来ませんが、レーサーですから、ベストを尽くし以外に方法がありません。今週も引き続き最大限の力を発揮しますが、今週に関してはそれでも十分ではないでしょう。」

「自分とホルヘ・マルティンの関係性、ライバルとしての強さというのは、ここ最近のMotoGPに失われていたものだと思います。ロッシとジベルナウ、ストーナー、ペドロサ、ロレンソ、マルケスなどが競い合っていたライバルとしてのバランスを2人で再現出来ていると思います。そしてこういった関係性が過去の2人の関係性から変わってきていると思います。フェアなバトル、関係性があると思っています。彼のことはよく知っていますし、彼の今年の素晴らしい走りも理解していますから、もし彼がタイトルを獲得したら自分によっても喜ばしいことですし、彼はタイトルにふさわしいライダーだと思いますね。」

「今週末はミシュランは新しいタイヤを試すことが出来ます。最終戦にこうした待遇をしてくれるミシュランには感謝しています。明日のセッションでは新しいタイヤをしっかりと試していくことになりますが、5月にすでにレースをしていますから、バイクのセットアップに関してはある程度準備が出来ています。ですからタイヤに集中することが出来るでしょうね。」

「レイアウトに関しては自分はバレンシアよりもこのトラックのほうがいいですね。フロントタイヤのマネジメントも得意ですし。そういった意味でここでのレースは嬉しいですが、バレンシアはやはり最終戦を行うべき場所ですから、素晴らしい場所です。」

(Photo courtesy of Ducati)

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