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Pata Prometeon Yamaha、2025年シーズンの準備へ

Pata Prometeon Yamahaは2024年の締めくくりとして、ジョナサン・レイとアンドレア・ロカテリの2人のライダーとともに、スペインのヘレスサーキットで2日間のWorldSBKウィンターテストを実施した。温暖で晴天の中行われたテストでは、それぞれのセットアップの微調整やマシン開発が行われ、来季に向けた重要なデータが収集された。

新体制での初テスト

新たに加入したクルーチーフのオリオル・“ウリ”・パラレスが#65(レイ担当)の指揮を初めて執り、経験豊富な技術者グレゴリー・ルベイラもチームに加わりました。レイは最速タイム1分38秒452を記録し、トップから0.1秒以内の僅差でテストを終了した。一方、ロカテリは2日目の午前中にターン7でクラッシュを喫し、プログラムの一部が制限されたものの、初日には77周を走行し、大きな進展を見せた。

ジョナサン・レイ

「この2日間の作業には満足しています。この冬には試すべき項目がたくさんありますが、今回のテストでは特にR1とのフィーリングを高め、今年苦労した部分で自信を取り戻すことに重点を置きました。バイクのフロントエンドに焦点を当て、ブレーキングやコーナリングでより攻撃的な操作ができるようになりました。」

「新しいクルーチーフのウリと初めて一緒に作業しましたが、チーム内の雰囲気はとても良く、すぐに仕事に取り掛かることができました。電子制御の項目をいくつか試し、基本セットアップを調整しました。到着時点のスタート地点が良かったので、効率的にプログラムを進めることができました。」

「Qタイヤでもレースタイヤでも速いラップを記録し、一貫性を持って周回を重ねられたことに満足しています。この冬は一息ついて、1月から本格的なテスト計画に取り組みます。チームとヤマハ、そして新しいメカニックのグレゴリーに感謝を伝えたいです。さらに、ウリには初めてのテストで素晴らしい仕事をしてくれたことに“Chapeau”を贈りたいと思います。」 ※フランス語で脱帽

アンドレア・ロカテリ

「レースタイヤでのリズムは良かったですが、2日目の午前中に大きなクラッシュをしてしまい、テストプログラムの一部を失ったのは残念でした。それでも、今は前を向いて、1月にR1に再び乗ることを楽しみにしています。この2日間で得られたデータを分析し、さらなるアップグレードを行う準備が整うのが楽しみです。」

「初日は72周を走り、すぐに良いペースをつかむことができました。速いラップタイムを目指したわけではありませんが、最初のテストとしては満足しています。長い間ヤマハと共にいることで、どんな状況でも最大限の力を発揮する重要性を学びました。テストでもレース週末でも、すぐに速さを出せることは大きなアドバンテージです。」

「テストは一歩一歩のプロセスであり、ポジティブに進めることが重要です。どんな作業でも差をつけられると信じています。チームとヤマハに感謝を伝え、みなに素敵なクリスマスを過ごして欲しいですね。」

リカルド・ティッシ(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、ロードレーシングテクニカルマネージャー)

「今回のヘレスでの2日間のテストは、ヤマハのWorldSBKプロジェクトにとって非常に有意義でした。ポジティブな発見もあれば、さらなる改善が必要な分野もありましたが、次の開発ステップに向けた明確な方向性を得ることができました。」

「テスト計画に沿って、シャシーや電子制御の改善に取り組み、1月の次回テストやその後の2025年シーズン開幕に向けた準備を進めました。この冬の間に今回収集したデータを徹底的に分析し、バイクの仕様をさらに進化させたいと思います。」

次回の予定

ヤマハのエンジニアとPata Prometeon Yamahaチームは、2025年1月22日から23日にかけて再びヘレスでテストを行い、その後ポルティマオでの2日間のテストを予定している。これらのテストを経て、2025年のFIMスーパーバイク世界選手権は、オーストラリアのフィリップアイランドで開幕を迎える。

(Photo courtesy of yamaha)

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